出版社内容情報
内容説明
日本は滅亡の危機を二度味わっている。六六三年の白村江の戦い、そして昭和の戦争。どちらも勝ち目のない戦いだった。後者はマスコミの扇動と世論の高揚に支えられた戦争突入だったが、前者は誰も望まない戦争であった。それでもヤマト政権は、無謀な戦争に突入していった。なぜか?日本古代史に隠された大きな謎を解き明かす!
目次
第1章 なぜ負けるとわかっていた戦争に猪突したのか(百済は五世紀に衰退していた;一度滅びた百済 ほか)
第2章 なぜ日本外交はことごとく失敗したのか(伽耶と日本の近しい関係;古代の海人は渡来系だけではない ほか)
第3章 白村江の戦いへの道(なぜ負けるとわかっていた戦いに突き進んだのか;緊迫していた乙巳の変の時代の東アジア ほか)
第4章 なぜ無謀な遠征に突き進んだのか(百済王子・豊璋の足跡を追う;豊璋のその後 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。1959年千葉県柏市生まれ。1991年に衝撃的デビュー作『聖徳太子は蘇我入鹿である』を発表以来、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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