内容説明
あなたの病気が治らないのは薬に頼っているからだ!薬を飲んで症状を抑え込むのは、病んだ体をさらに酷使すること。さらに薬は体の自然治癒力を奪い免疫力をも下げてしまう―。患者だけでなく、医者までもが薬に頼りすぎている日本の現状に、「薬を使わない薬剤師」である著者が警鐘を鳴らす。薬と正しくつきあい、薬なしの健康な体を育むための必読の書!
目次
1章 なぜ薬は「効く」のか?(「効く」ということはとても怖いこと;「薬を飲んで体調が悪くなった」 ほか)
2章 薬を飲んでもあなたの病気が治らない理由(生活習慣病は薬では治せない;薬は体内の酵素を奪う ほか)
3章 あなたの体の中には100人の医者がいる(治すのは自分自身;インフルエンザも自力で治せる ほか)
4章 間違いだらけの薬習慣(内科、耳鼻科、整形外科―処方される薬はすべて同じ!?;薬頼みから自分頼みへ ほか)
5章 薬なしでいるための健康な体を育む(体温を上げる;アウターマッスルとインナーマッスル ほか)
著者等紹介
宇多川久美子[ウダガワクミコ]
一般社団法人国際感食協会理事長、(有)ユアケー代表取締役、薬剤師・栄養学博士(米AHCN大学)、ハッピー☆ウォーク主宰、NPO法人統合医学健康増進会常務理事。1959年千葉県生まれ。明治薬科大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
171
本題の印象は強いが、薬を飲めば病が治るほど、身体は単純ではないという話。…感受性は人それぞれ。疲れているときに食べたいもの、受けつけないものがあるように、同じ人でも日々の体調も、薬への反応も変わる。体調不良はSOS。発熱は免疫力を発揮しているために起こる。咳や鼻水は排出のため。なぜ、こんな症状が出ているの。自分に問いかけてみよう。…私たちは生まれながらに自然治癒力という宝物を持っている。運動、食事、休息のバランスが大切。体調が思わしくないときは、しっかり安静にする。そんな基本が自分の身体を労ることになる。2022/02/23
kinkin
71
タイトルが極端すぎる。薬を飲まないと病気が治るという捉え方をしてしまうかもしれない。様々な薬を飲む安全性や生活習慣病と薬について、新薬のこと、漢方薬についてなど。最終章は「薬なしでいるための健康な体を育む」。サラリと読んだので感想は特になし・・・・2016/10/04
川越読書旅団
68
「今の日本人は死んでもしばらくは腐らない」(本文より抜粋)、なぜなら食品に含まれる薬物(抗生物質等)が大量に体内に蓄積されているから、、、唖然。薬を安易に摂取することへの警鐘がシンプルかつ分かり易く鳴らされており極めて勉強になる一冊。2016/01/26
団塊シニア
66
風邪をひけばすぐ薬をすぐに出す、血圧高ければ降圧剤を出し、一生の付き合いといい、正常値になっても薬の効果だから飲み続けなさい、そんな医者がいい医者と信じきってた自分、「薬で病気は治せない、健康は作れない、薬は症状を抑えてるにすぎない」本書は薬剤師の言葉だけに説得力がある。2014/06/21
ばりぼー
49
「火事になると消防車を呼びますが、消防車は火事になっている家に駆けつけ、その家にのみ放水します。薬が不調になった箇所にだけピンポイントで作用してくれるのなら副作用は起こらないでしょうが、体内に入った薬は胃で消化され、血流に乗って身体中をまんべんなく巡ります。いわば、薬とは放水しながら住宅街をぐるぐる回っている消防車と同じようなものなのです。」なんて的確な喩えでしょう(笑)。その喩えでいけば、薬を飲み続けるのは、鎮火した後もひたすら放水を続けるのと同じで、家を建て直す暇がないことになります(笑)。2016/05/26
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