内容説明
薬害エイズ問題を経て、介護保険法案成立の渦中にいたキャリア官僚の突然の逮捕。いま続出する官僚の不祥事、政治家との癒着、極まる「霞ヶ関」への不信感の中で、地獄を見た男がありのままに語る―わが官僚人生。
目次
第1章 逮捕
第2章 事件の顛末
第3章 終戦、故郷、そして青春時代
第4章 厚生省へ入省
第5章 栃木県への出向
第6章 霞が関に戻る
第7章 官僚と政治家
第8章 そして現在、あるいはこれから
著者等紹介
岡光序治[オカミツノブハル]
昭和14年生まれ。広島県呉市出身。東京大学法学部卒業後、厚生省(当時)入省。昭和46年から50年まで栃木県出向。以後、厚生省勤務。平成8年11月退職。医療・介護関係投稿・講演多数
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感想・レビュー
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SOHSA
31
《図書館本》期待していた内容とは大きく異なっており、少々残念だった。厚生省事務次官の逮捕という社会に衝撃を与えた事件の当事者として真実はどこにあったのかを語ってほしかったのだが、事件については全体の3分の1ほどで内容も単なる弁解に終始していた感が否めない。例えば仕事上で知り合った者から無利息で大金を用立ててもらいながら、著者は「それは貸借だから」とか「特別な便宜を図っていないから」という理由でさも収賄に該当しないかのような主張をされるが、それは解せない。法律上、貰ったのではなく借りただけ(→)2017/05/05
Hiroki Nishizumi
1
あまり役に立たないと感じた。誰しも自分の言い分があるし、また役人として一通りのことはやってきたようだが、ただそれだけ。副題に栄光と挫折なんて書いてあるが底の浅さがイタイ2018/12/28