内容説明
二階堂日美子の兄で神奈川県平塚市の南原病院の院長を務める柏木陽一は、秘書でナースの水沢春花と訪れた下北半島の薬研温泉で男の刺殺体を発見した。奇妙なことに死体の足元には一輪の深紅のバラが落ちていた。そしてその三ヵ月後、今度は川崎でダイオキシンの害を取り沙汰されていた工場の工場長が、さらに四ヵ月後には悪徳医師として週刊誌で告発されていた美容形成外科医が殺されたが、いずれも犯行現場には一輪の深紅のバラが置かれていた。次次と犯行を重ねる犯人に苛立ち、柏木は独自に調査を始めるが…。
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- 和書
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