内容説明
若手女流カメラマンの早見杏子は、裏八甲田の廃杭の撮影を終え弘前のホテルにDPを依頼したが、その晩、地元のテレビキャスターである迫水と飲んでいる時、DP屋から奇妙な電話を受けた。「現像をしてみたところ、その1枚に老人らしい死体が写っている。至急来てくれ」という電話であった。その老人は『旁鉄烈孟紀行』という謎の古文書を手にして殺されていた。この古文書が老人の死の謎を解く鍵になることは間違いないようだ。迫水はこの古文書が東北の隠れキリシタン関係のものだと判断したが、その迫水も殺害されて…!?
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