出版社内容情報
130年前、中央線の前身である「甲武鉄道」が明治22(1889)年4月、新宿?立川間で開業。やがて本州の中央部を縦横断、山間を抜けながら東京?名古屋間をつなぐ、約424キロを走る中央本線となった。全通に至るまでは、起点駅では八王子と御殿場間、経由ルートでは木曽(中山道)と伊那・飯田(飯田街道)間など、激しい誘致攻防が繰り広げられた。本書は、こうした全線開業に至る紆余曲折を、時代背景の変化とともに事実に基づき綴っていく中央線史話となる。
中村建治[ナカムラケンジ]
著・文・その他
内容説明
1889年、中央線の前身である「甲武鉄道」が、新宿~立川間で開業。それから22年後、本州中央部を抜け東京(飯田町)~名古屋間をつなぐ、中央本線が開業した。全通に至るまでは、駅や経由ルートで激しい誘致攻防が繰り広げられた。また、笹子トンネルや川の流れる谷あいを渡る事業など、工事は難関続きであった。本書は、こうした全線開通に至る紆余曲折を、事実に基づき綴っていく中央本線誕生の史話となる。
目次
序章 400キロを20時間かけて直通 明治の鉄道技術を駆使して竣工
第1章 中山道敷設は中止して東海道へ ルート未定のままで中央線計画
第2章 中央線の産声は私鉄の甲武鉄道 国有後に延伸し東京駅が起点へ
第3章 起点は八王子と御殿場で競う わが国最長の笹子隧道を掘削
第4章 政治・現金・人脈などを総動員 木曽VS伊那間の誘致闘争に決着
第5章 隧道掘る直通案を迂回線に変更 辰野駅は設置場所や駅名で波乱
第6章 木曽川に日本最長橋梁を架橋 名古屋乗り入れ路線でも波乱
第7章 宮ノ越~木曽福島間で全通 名古屋で盛大に開通祝賀会
著者等紹介
中村建治[ナカムラケンジ]
昭和21(1946)年、山梨県大月市生まれ。明治大学政治経済学部卒。鉄道史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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