交通新聞社新書<br> 碓氷峠を越えたアプト式鉄道―66.7パーミルへの挑戦

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交通新聞社新書
碓氷峠を越えたアプト式鉄道―66.7パーミルへの挑戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784330538150
  • NDC分類 686.213
  • Cコード C0265

内容説明

万葉の時代から東西の人々の交通の要衝であった「碓氷峠」。開国後、政府により国内の鉄道建設が進んでいくなか、東海道につづき、中山道経由の鉄道も建設がすすめられた。そこに立ちはだかったのが最大勾配66・7パーミルの「碓氷峠」だ。この峠を鉄道で越えるために導入されたのが「アプト式」だった。急勾配に加えて26カ所もの隧道(トンネル)では煤煙に包まれ運転は命がけであった。隧道番や保線区員の奮闘に支えられ、日本初の第3軌条採用、幹線電化と進化した碓氷線。昭和38年に粘着運転方式の新線への切り換えを経て、長野新幹線開通によって廃止されるまで、幾多の艱難辛苦を乗り越えてきた碓氷線104年間の歴史をつづる。

目次

第1章 碓氷峠の兵どもの足跡
第2章 碓氷峠往来
第3章 国営鉄道の敷設と碓氷馬車鉄道
第4章 碓氷線建設と営業運転
第5章 わが国初の碓氷線電化
第6章 アプト式鉄道の終焉

著者等紹介

清水昇[シミズノボル]
1944年、群馬県生まれ。歴史作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風鈴

5
碓氷峠に的を絞った内容。鉄道書なんだけど、第一章は万葉の時代から遡って、碓氷峠がどれだけ難所だったかに終始してる。その後は鉄道の建設と新幹線開通による廃止まで。だいぶ専門的だし、文体の合う合わないで読むのは疲れた・・・。碓氷線での電化運転になるまで苦労が、今まで読んだ中であれもこれもと記されている分、また廃止された分、解放されたのかな・・・と思わされた。たぶん、これも読むスピードがなかなか出なかった理由かもしれない。2017/10/29

シロクマぽよんぽ

3
碓氷線(横川〜軽井沢、1893〜1997年)の歴史をまとめた一冊。最大66.7パーミルの急坂(=1km進むと標高が66.7m上がる急坂!)に、鉄道を建設するのがいかに困難を極めたか、よくわかる。開通後も、煤煙や逆走事故、山津波などの困難とともに、碓氷線は約100年もの間、輸送手段としての役目を果たした。ちなみに碓氷線建設費は現在の30億円、総電化工事は35億円相当とのこと。鉄道の歴史は、明治以降の近代化の歴史でもある。ぜひこの本を読んでから、富岡製糸場と碓氷鉄道文化むらを訪問してほしい。2022/03/29

nosime_tombo

3
碓氷峠と鉄道にまつわる歴史についての作品。「アプト式鉄道」の66.7‰という急勾配に対する技術的な戦い、それを支えた人たちの生活、苦難や喜びなど、技術史としても歴史物としても面白く読めた。日本全国に「鉄道」が敷かれているのが当たり前の今だが、100年を超える鉄道の歴史の裏には、それを支えつづけた人たちの血の滲む努力があったのだ。2021/11/03

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