内容説明
元国鉄の専務車掌で、今は現役の小学校教師が、実体験にもとづいて提案する子どもたちのための100項目の社会体験教育講座。鉄道が単なる移動手段であったり、マニア的興味の対象であるばかりでなく、子どもたちの成長に多大な効果をもたらす「教材」でもあることを、実際の体験の中から教えてくれる。家族旅行のあり方や初等教育の行く末についてのヒントも満載の一冊。
目次
第1章 鉄道は学習をするところだ
第2章 列車に乗って楽しもう
第3章 いろいろな線や列車や車両を調べよう
第4章 マナーを良くしよう
第5章 駅から大いに歩こう
第6章 駅員や乗務員を知ろう
第7章 安全・快適のための設備を知ろう
第8章 時刻表の魅力を探ろう
第9章 駅や車窓の景色を見よう
第10章 新幹線の魅力再発見
著者等紹介
村山茂[ムラヤマシゲル]
昭和29年生まれ。同48年国鉄入社、同59年教員免許取得、同60年国鉄退職、同61年兵庫県で小学校教諭となり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てくてく
6
電子書籍でセールをやっていたので、タイトル買い。子供向けの鉄道旅ガイドと思っていたのだが、関西の私鉄勤務経験を経て小学校校長という経歴を持つ著者による鉄道うんちく本だった。そういううんちく話は嫌いではないので、それなりに楽しめたが、もう少しタイトルに沿った話が読みたかった。2016/11/30
ちいくま
2
前半はそうそう、その通り!と同意しながら読んでましたが、後半に進むにつれ期待とズレた薀蓄や歌が… できれば紹介する路線の地図などを載せてもらえれば、初心者乗り鉄にはありがたいんですが。自分で調べてねってことですよねぇ。2020/10/28
beccafumi
2
6歳の鉄っちゃんな息子を持つ私にはぴったりの本。子どもにも大人にもためになる鉄道関連の話題が見開き2ページで100講。各講は、起承転結で言えば起~承くらいの内容で、「それでそれで?」と引きつけられたところで終わってしまう感も。でも、そこから親子の会話や調べ学習につなげていくのが、本書の正しい使い方かもしれない。著者の若い頃の鉄道旅行の話が随所に出てきて、我が家の「可愛い子」にも、時が来たら一人で「鉄道の旅」をさせてやりたいなと思った。 ☆32009/11/29
siomin
1
鉄道は児童向けの教材であると元国鉄マンが語る一冊。鉄道の旅に詳しくなれば地理に詳しくなりそうなのはもっともですが,優等列車の名称から動植物や旧国名に詳しくなるし,運賃計算をすれば楽しみながら算数の訓練にもなる。また公共でのマナーを知ることもできる。初めのほうはその調子で書き始めていますが,途中からは国鉄マン時代の思い出話ばかりになってふつうの鉄道エッセーになっているのは羊頭狗肉になったかも。「鉄道が発達した土地は教育がさかん」といってますが,そうなのかしらん。 2017/10/15
うな坊
1
単なる蘊蓄話集。「可愛い子」とは関係がない。読んで失望。鉄道とからめていろんなことが学べるはず。駅名から音読み・訓読み。座席数から乗客数を割り出す掛け算。路線によっては戦争の影。距離計算では3桁の足し算引き算。また、子供運賃では割り算。平均時速の計算も可能。車窓の農作物や駅弁から特産を知ることもできる。そんなことを学べるはずだが。2010/05/02