出版社内容情報
知力や性格が主にDNAで定められていることはいよいよ明らか。遺伝子操作も実現間近。では、その先に待ち受けている社会とは?
内容説明
わが国の分子生物学の草分けである著者は、DNA研究の進展が食糧、医療、環境など人類が直面するさまざまな問題にいかに有用か熱を込めて語る。が一方で、ヒトの性格も知能もDNAに大きく依拠していることが益々明らかになり、しかもDNAの操作が容易になったら、従来の「人間の平等」を前提とした社会システムは崩壊するのでは、という危惧も隠さない。本格的な「DNAの時代」を前にした、まさに「期待と不安」に満ちた未来予測の書だ。
目次
第1章 DNAが明かす生命の秘密(DNAの時代が始まった;DNAは体のどこにある?;生命の情報とは何か ほか)
第2章 DNAが暮らしを変える(遺伝子を変える時代;遺伝子組み換え農作物は安全か;地球上からDNAが消えていく ほか)
第3章 DNAの時代の光と影(ここまできているDNA鑑定;ヒトの性格はDNAが決める;DNAと知的能力 ほか)
著者等紹介
大石道夫[オオイシミチオ]
1935年生まれ。東京大学理学部生物化学博士課程修了後渡米、プリンストン大学博士研究員、ニューヨーク公衆保健研究所主任研究員、ニューヨーク大学医学部教授(兼任)を経て帰国、東京大学分子細胞生物学研究所所長他を歴任。かずさDNA研究所所長(兼理事長)。わが国における分子生物学の草分け。研究業績として遺伝子工学の基礎となる組み換え酵素および大腸菌の形質転換の発見などがある
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