内容説明
テキストと声とが交錯する、猥雑でアナーキーな呪術的空間。
目次
白兎のとびはね(都市へのまなざし(一)―古代都市の生成
中心は空虚である。―欲望喚起装置としての「内裏」と、古代都市平安京の消長)
青蛙のとまどい(都市へのまなざし(二)―『池亭記』異論
うつろの楼閣、六条院―慶滋保胤『池亭記』の影を、そこに見てとる)
黒猿のうそぶき(都市へのまなざし(三)―『新猿楽記』謬見
一〇〇〇年紀の社会学者―藤原明衡筆『新猿楽記』における芸能の位置)
金狐のあやかし(都市へのまなざし(四)―ラカンで読む『方丈記』
いちじるき主体構築―『愚管抄』にみる、「カタカナ表記」のパフォーマティビティ)
赤駒のかけり(星の降る街―“知”の越境、もしくはメディアとしての「未来記」)
著者等紹介
深沢徹[フカザワトオル]
1953年、神奈川県生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了。専攻は平安・院政期の文学(文学博士・立教大学)。桃山学院大学社会学部を経て、神奈川大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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