内容説明
シュトラウスは、ネオコンの源といえるのか?ナチズムやスターリニズムとして出現した現代の“僭主政治”―その理論的・実践的諸問題の核心に迫る思想的対決の書。古典的テキストの綿密な分析と考察(上巻)に、激烈に交わされた友人コジェーヴとの対話と書簡(下巻)を収録したシュトラウス政治哲学の輝かしき結晶。
目次
1 僭主政治について(クセノフォン『ヒエロンまたは僭主的な人』;レオ・シュトラウス『僭主政治について』;『僭主政治について』への注)
著者等紹介
シュトラウス,レオ[シュトラウス,レオ][Strauss,Leo]
1899‐1973。ドイツのマールブルク近郊のユダヤ人家系の生まれ。ハンブルク、フライブルクなどの大学で哲学を修め、カッシーラーの下でヤコービ研究で学位を取得。ベルリンでユダヤ学の研究に携わった(コジェーヴとはこのころから交流するようになった)後、1938年にはアメリカに亡命。ニューヨークのNew School for Social Researchの教授を経て、シカゴ大学で政治哲学を講じた。政治哲学の古典の読解を通して有能な後継者を多数育成。弟子たちはシュトラウシアンと呼ばれる学派を形成し、世界中で活躍している
石崎嘉彦[イシザキヨシヒコ]
1948年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。摂南大学教授
飯島昇藏[イイジマショウゾウ]
1951年生まれ。シカゴ大学大学院卒。Ph.D.(政治学)。政治思想専攻。早稲田大学教授
面一也[オモテカズヤ]
1971年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。政治思想専攻。早稲田大学現代政治経済研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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