出版社内容情報
「死ねない時代」をどう生きていくか。人類を病から解放する「医療イノベーション」が完成期を迎える2030年。容易に死なない「不死」を手に入れる時代に必要な備えとは
内容説明
ビッグデータ診断、ウェアラブル機器、ゲノム編集、遠隔医療、人工臓器、ナノマシン、ロボティクス…最先端ヘルステックを知り尽くした医師が明かす、2020年代、AI医療の恩恵を受けられる、新しい健康のルールと生存戦略。
目次
第1章 医療の完成は山の9合目
第2章 病気のラスボスたち
第3章 もうすぐ「死」は死語になる
第4章 予防、診断、治療、その全部
第5章 「リビングデッド」の処方箋
第6章 「利己的な自分」からの解放
著者等紹介
奥真也[オクシンヤ]
医師、医学博士。経営学修士(MBA)。1962年、大阪府生まれ。大阪府立北野高校から東京大学医学部医学科卒。英レスター大学経営大学院修了。専門は放射線医学、核医学、医療情報学、医療ビジネス論。東京大学医学部附属病院放射線科に入局後、フランス国立医学研究所(INSERM)に留学、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター健診情報学講座准教授、埼玉医科大学総合医療センター放射線科准教授、会津大学先端情報科学研究センター教授などを務める。その後、ビジネスに転じ、製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器メーカーに勤務。埼玉医科大学総合医療センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃれら
9
医療の発達により病気では死ねない時代の到来を「Die革命」と名付け、どうしてそうなるか、そこへ向けて恩恵を受けるにはどうすべきか、人生設計はどうあるべきかなどを語っています。 非常に楽観的な予測、という評価もされていますが、よくよく読み込むと、社会的な価値観の変化のような医学とは別の分野の革命も必要とされており、恩恵が誰しもが受けられるわけでもないかもしれない、とは心しておく必要があると考えます。
ひかりびっと
4
「医療と科学は相当進んでいるんだなあ」と思いつつもこの本に書いてあるように「死」が死語になる未来は本当に来るのか少し疑問を感じさせる。2021/04/15
rukuru
1
難しい内容かなと思いながら読んだけど読みやすかった。2019/10/24
a._v._e
0
★★★☆☆2019/05/26
Sato Jiro
0
急速に進歩を続ける現代医療を俯瞰した著者は、もはや医療の完成度は九合目に達していると喝破します。トンデモ本では全然ないので、そんなバカなと思った方も手にとっていただきたい。分野によっては時代を先取りしすぎに感じますが、AIが囲碁世界王者を凌駕したときのようにイノベーションはときに専門家の想像を超えて進歩します。 医療の進歩の結果、つらい人生をおくる人も出てくるでしょう。本書ではそういう時代の生き方まで触れられてますが全体に楽観的な視点で書かれています。異論もあるでしょうが私は未来への希望を感じました。2019/03/01