内容説明
若き日の学究生活、そして約10年にわたるアメリカやヨーロッパでの遊学時代に至る珠玉のエセー。激動の時代にめぐり合った仲間やかけがえのない場所に思いをこめ、消え去っていった東ヨーロッパ旧体制の意味を探る。『思想のマルチリンガリズム』の姉妹編。
目次
第1部 『パラチンタ』のエッセイから(列車事故二話;Y会始末;三島由紀夫事件のころ ほか)
第2部 場所と境界(丸の内でのペーパー・タオルの自由化;ハンガリー語で話すこと;ハンガリーにおける「ガイジン」 ほか)
第3部 遭遇と別離(論争以後一五年;信州の思い出;生駒さん ほか)
著者等紹介
小島亮[コジマリョウ]
1956年、奈良市に生まれる。1979年、立命館大学文学部卒業。1981年から83年まで東京大学教養学部研究生。1987年、シカゴ大学客員研究員。1988年より政府交換留学生としてハンガリー科学アカデミー社会学研究所で学ぶ。1991年、国立コシュート・ラヨシュ(現デブレツェン)大学から人文学博士号を授与される。ハンガリー科学アカデミー社会学研究所研究員、ハーヴァード大学客員研究員を経て、1993年から95年までリトアニア共和国マグヌス・ヴィタウタス大学人文学部准教授。サントリー文化財団フェロー、角川書店『世界史辞典』編集部勤務などを経て、1999年より中部大学国際関係学部助教授を歴任。現在、中部大学国際関係学部教授、立命館大学文学部講師
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