ギリシャ・ラテン文学―韻文の系譜をたどる１５章

逸身 喜一郎【著】

研究社（2018/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 456p／高さ 21cm
• 商品コード 9784327510015
• NDC分類 991
• Cコード C3098

出版社内容情報

ヨーロッパの文化芸術の源流である「古代ギリシャ・ラテン文学」の入門書。地図・年表・人物事典・文献案内など、付録も充実。★ヨーロッパの文化芸術の「起源」にふれる
ヨーロッパの文化芸術の源流である「古代ギリシャ・ラテン文学」の入門書。
叙事詩・抒情詩・恋愛詩・悲劇といったジャンルごとに、その誕生と発展の跡をたどる。韻文の各ジャンルの代表作（『イーリアス』『オデュッセイア』『オイディプス王』など）を取り上げて、その内容をくわしく解説しているのが特徴。古典の世界を流麗な筆致で描き出す、読みごたえのあるギリシャ・ラテン文学案内。
地図・年表・人物事典・文献案内など、付録も充実。
『ギリシャ・ローマ文学』（放送大学教育振興会、2000年）の増補改訂版。

はじめに
第1章　序論
第2章　エポス・叙事詩(1)『イーリアス』
第3章　エポス・叙事詩(2)『オデュッセイア』
第4章　エポス・叙事詩(3)『アエネーイス』
第5章　エポス・叙事詩(4)反主流の叙事詩
第6章　エポス・教訓詩
第7章　エポス・牧歌（とエピュッリオン）
第8章　エレゲイアとイアンボス（ならびにエピグラム）
第9章　エレゲイア・ラテン恋愛詩
第10章　抒情詩・ギリシャの独唱歌と合唱歌
第11章　抒情詩・ホラーティウスの『カルミナ』
第12章　抒情詩・ピンダロスの『競技祝勝歌』
第13章　演劇・ディオニューシア祭
第14章　演劇・悲劇
第15章　演劇・喜劇
年表
文例
文献案内
韻律図解
補遺２　韻律
補遺１　ギリシャ語・ラテン語のかな表記
地図
索引
詩人事典

逸身 喜一郎［イツミ キイチロウ］
著・文・その他

内容説明

ヨーロッパの文化芸術の起源である「ギリシャ・ラテン文学」の世界にふれる入門書。『イーリアス』『変身物語』『オイディプース王』など、各ジャンルの代表作を紹介。最新のパピルス発見の成果を取り入れた文学史。西洋の「古典」の世界を知る。

目次

序論
エポス・叙事詩（１）『イーリアス』
エポス・叙事詩（２）『オデュッセイア』
エポス・叙事詩（３）『アエネーイス』
エポス・叙事詩（４）反主流の叙事詩
エポス・教訓詩
エポス・牧歌（とエピュッリオン）
エレゲイアとイアンボス（ならびにエピグラム）
エレゲイア・ラテン恋愛詩
抒情詩・ギリシャの独唱歌と合唱歌〔ほか〕

著者等紹介

逸身喜一郎［イツミキイチロウ］
１９４６年大阪生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。英国セント・アンドルーズ大Ｐｈ．Ｄ．所得。東京大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[おおとろ｜内省的ストーリーテラー]

☆☆☆☆

2019/11/29

[めぐみこ]

ギリシャ・ラテン文学に関心を持った人たちを個々の作品へ案内すべく色々解説。けれど素人には難しく、正直言うと流し読んだ。巻末に、文例・文献リスト・韻律図解・地図・詩人リストなどがあり、真面目に学びたい人には手ごろな本かも。作中で引用される神話は和歌の本歌取りと同じとか、英語の宇宙飛行士はアルゴー号の英雄たちをもじった単語だとか、本筋以外の雑学はとても面白かった。

2018/11/14

[Witch丁稚]

発売時にさらっとつまみ読みした時は「そうなのかな？？？」という感想だけだったが今なら書いてあることがわかる。5章までだけど。例えば謎に種類があるなと思われた定型句はヘクサメトロスのためであり、口誦叙事詩のためである、とか。背景が分からなければ物語は理解できないが先に背景の説明を読むことから入るのが物語の楽しみ方として正しいのかはわからない。影響し合いながら世界は広がっていく。

2019/06/27

[Witch丁稚]

エポス（叙事詩と教訓詩）、エレゲイア、イアンボス、エピグラム、抒情詩（リリュカ）、悲劇と喜劇。

2025/02/23