出版社内容情報
源をジェイン・オースティンに発するイギリス風俗小説の流れが、どのように継続されあるいは反発されてきたかを、5人の女性作家の文学世界に探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiro
1
冒頭の英国小説史の概観と次のオースティンそのものを論じたエッセイがやはり一番面白い。英国に他国と比べひときわ女流作家、それも異色とか傍流とかでなく本格的な本流の作家が多いのは著者の言う通り特筆に値する。女性だけで文学史が語れる。その先頭がオースティンで、以下ブロンテ、ギャスケル、ウルフなど五人を取り上げているが、オースティン流風俗小説で五人を括るのはもちろん無理で、本書はむしろ英国女流作家という切り口のエッセイ集だろう。紳士という概念の変化、社会階層の変遷と共に人間の捉え方がどう変わったかが論じられる。2022/12/11
k.inoue
0
オースティンの自負と偏見を読みたかった。2019/09/24
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- 和書
- 心悩む者に神宿る