内容説明
明確な論旨と平易な文体で、しかも文学史的に興味あるエピソードやゴシップを紹介しつつ、読める文学史を目指した。第II巻は、南北戦争から。
目次
アメリカ・リアリズム文学の成立―社会的背景と新しいヴィジョンの発見
アメリカ・リアリズム文学をめぐる対立―良心か意識か/対応理論と統合理論
ウィリアム・ディーン・ハウエルズ―センティメンタルなメロドラマから平凡な真実の小説へ
マーク・トウェイン―良心の文学者の挫折と絶望
ヘンリー・ジェイムズ―意識の文学者の芸術的良心
ヘンリー・アダムズ―自然の法則である混沌の中で秩序を夢見たアメリカのハムレット
ホレイショー・アルジャー―嘘と想像で塗り固められたアルジャーの伝記
フランク・ノリスとスティーヴン・クレイン―アメリカ自然主義文学者の「良心」と「責任」
シオドア・ドライサー―谷崎潤一郎を驚かせた濃密な描写・文体
シャーウッド・アンダソン―抑圧された「グロテスクな」人びとへのやさしい眼差し〔ほか〕
著者等紹介
渡辺利雄[ワタナベトシオ]
1935年(昭和10年)台湾新竹市生まれ。1954年、新潟県両津高校卒。1958年、東京大学文学部英文科卒。1961年、同大学同大学院修士課程修了。1962年から64年まで、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。東京大学文学部教授、日本女子大学文学部教授・文学部長などを歴任。現在、東京大学名誉教授。専門はアメリカ文学(特に、マーク・トウェイン、ヘンリー・ジェイムズなどのリアリズム文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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