出版社内容情報
語用論的情報がかかわる言語現象を統一的に説明できる原理として注目されている関連性理論に依拠しながら、語からテクストまでの広範囲の言語現象を具体的かつ詳細に分析する。
関連性理論から見た語法とテクスト
語用論的情報がかかわる言語現象を統一的に説明できる原理として注目されている関連性理論に依拠しながら、語からテクストまでの広範囲の言語現象を具体的かつ詳細に分析する。談話の構造、発話行為、ダイクシス、メタ表象といった概念を援用する一方で、伝統的な語法研究の伝統を踏まえた本書は、語用論研究の方法とその射程を実践的に明らかにしている。
イントロダクションにかえて
第1章 関連性理論の概要
1.コードモデルから推論モデルへ
2.Grice から S&Wへ
3.関連性の定義
4.関連性の原理
5.基礎表意と高次表意
6.関連性理論における推意
7.概念的意味と手続き的意味
8.メタ表象と関連性理論
第2章 語用論的情報と語彙
1.隣接句と談話標識
2.2つのYes/No
3.3つの指示モードと英語のあいづち表現
4.談話標識をめぐって
第3章 ダイクシス
1.ダイクシスという言語事象
2.ダイクシスとメタ表象
第4章 メタ表象と言語現象
1.遂行分析から表意分析へ
2.メタ表象と引用
3.メタ表象と日本語
第5章 テクストの視点から
1.定冠詞の機能
2.サスペンスの構造
3.固有名詞の同定プロセスと文脈効果
4.強い推意、弱い推意と「ひねり」の構造
終わりに
【著者紹介】
内田聖二 (うちだ せいじ) 1949年生まれ。現在、奈良女子大学教授。専門は英語学、言語学(語用論)。編著書に『英語談話表現辞典』、共著に『英語基本動詞辞典』『英語基本形容詞・副詞辞典』『英語基本名詞辞典』『英語基礎語彙の文法』『新英語学概論』、共訳書にスペルベル/ウィルソン『関連性理論』、カーストン『思考と発話』、オグレイディ『子どもとことばの出会い』、ほか辞書編纂にも携わる。
内容説明
語用論的情報がかかわる言語現象を統一的に説明できる原理として注目されている関連性理論に依拠しながら、語・句のレベルから談話・テクストまでの広範囲な言語現象を、具体的かつ詳細に分析する。伝統的な語法研究を踏まえながら、談話の構造、発話行為、ダイクシス、メタ表象といった概念を援用し、語用論研究の方法とその射程を実践的に明らかにした意欲的な書。テクスト分析、文学研究にも示唆を与える。
目次
第1章 関連性理論の概要(コードモデルから推論モデルへ;GriceからS&Wへ ほか)
第2章 語用論的情報と語彙(隣接句と談話標識;2つのYes/No ほか)
第3章 ダイクシス(ダイクシスという言語事象;ダイクシスとメタ表象)
第4章 メタ表象と言語現象(遂行分析から表意分析へ;メタ表象と引用 ほか)
第5章 テクストの視点から(定冠詞の機能;サスペンスの構造 ほか)
著者等紹介
内田聖二[ウチダセイジ]
1949年生まれ。Diploma(Lancaster),MA(神戸市外国語大学、Leeds)。現在、奈良女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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