神の聖なる天使たち―ジョン・ディーの精霊召喚一五八一~一六〇七

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神の聖なる天使たち―ジョン・ディーの精霊召喚一五八一~一六〇七

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  • サイズ A5判/ページ数 446p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784327377403
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

★エリザベス朝の魔術師による精霊交信の真相に迫る!
エリザベス朝における知の巨人ジョン・ディーと錬金術師エドワード・ケリーが水晶球の中に見出したのは、神の遣いか、魔界の使者か?世界の真理と富を追求する果てに現れた精霊は、はたして実在したのか?天使の言語「エノク語」は解読可能なのか?著者みずからがディーの膨大な手稿を読み解き、余白の書き込みや抹消部分に至るまで丹念に目を通し、さらに同時代の資料を博捜することで明らかにする、驚愕の真相。構想四十年、畢生の大作。図版多数収録。

1 「神の聖なる天使」あるいは「偽りの霊」
 2 「哲学的研究」あるいは「恐るべき迷妄」
 3 「水晶の中の幻影」
 4 「七の神秘なる統治」
 5 「おぞましい嘘」
 6 「粉薬」、「本」、「巻物」
 7 錬金の夢、海彼の富
 8 「エノクの書」
 9 始原の言語
10 ポーランドからの賓客
11 モートレイクからプラハへ
12 皇帝との謁見
13 追放命令
14 「神の新たな掟」あるいは「闇の眷属」
15 栄華と失墜
16 旅路の果て

【著者紹介】
1954年生まれ。奈良女子大学大学院教授。英文学者、作家。作家としては稲生 平太郎(いのう へいたろう)の名を用いる。大阪府豊中市出身。1978年京都大学英文科卒、1981年同大学院修士課程修了、1998年「異形のテクスト ??英国 romantic novel 研究」で京大文学博士。英国の18?19世紀ゴシック小説が専門だが、南方熊楠研究など民俗学研究も行う。また学生時代からのオカルティズム研究の延長で稲生物怪録からとった稲生平太郎の名で幻想小説も書く。2009年より国立情報学研究所科学研究費助成を受けて、英国エリザベス朝の学者ジョン・ディーの魔術文書を分析。【著書】横山茂雄名義:『聖別された肉体 ??オカルト人種論とナチズム』/『異形のテクスト ??英国ロマンティック・ノヴェルの系譜』  稲生平太郎名義:『アクアリウムの夜』/『何かが空を飛んでいる』/『アムネジア』/『映画の生体解剖 ??恐怖と恍惚のシネマガイド』(共著)  編著:『日影丈吉全集』/『文学と女性』(共編)/『遠野物語の周辺』/『世界文学あらすじ大事典』/『危ない食卓 ??十九世紀イギリス文学にみる食と毒』

内容説明

天使の言語「エノク語」は解読可能なのか?ディーの膨大な手稿を読み解き、余白の書き込みや抹消部分に至るまで丹念に目を通し、さらに同時代の資料を博捜することで明らかにする、驚愕の真相。

目次

「神の聖なる天使」あるいは「偽りの霊」
「哲学的研究」あるいは「恐るべき迷妄」
「水晶の中の幻影」
「七の神秘なる統治」
「おぞましい嘘」
「粉薬」、「本」、「巻物」
錬金の夢、海彼の富
「エノクの書」
始原の言語
ポーランドからの賓客
モートレイクからプラハへ
皇帝との謁見
追放命令
「神の新たなる掟」あるいは「闇の眷属」
栄華と失墜
旅路の果て

著者等紹介

横山茂雄[ヨコヤマシゲオ]
1954年、大阪府生まれ。英文学者、作家。京都大学英文科卒、博士(文学)。現在、奈良女子大学教授。稲生平太郎、法水金太郎の筆名も用いる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

em

12
皆川博子さんの紹介がなければ手に取ることはなかったと思われるこの本。錬金術師・占星術師のジョン・ディーが、エドワード・ケリーと共に行った天使との交信。天使により啓示されたエノク語。エリザベス一世、ルドルフ二世の宮廷。自然科学が魔術やオカルティズムと混淆していた時代、神の叡智を求める執念は狂気にも似て…などと言ってしまえばあまりにも型通り。この膨大な記録をただ唖然として眺めた読書でした。2017/07/04

garth

9
「エノク語のアルファベットを水晶の裡に読み取っていく際に、ケリーが上げた「頭が灼ける」という叫び」を、この本を読みながら感じずにいられない。この先がある。まだある、とどこまでも踏み込まざるを得ない深淵。言葉に捕われてしまうということ。2016/04/02

misui

8
現代ではイメージだけが先行して錬金術師と考えられがちなジョン・ディーの実体を、特にディーが行ったという精霊召喚に焦点を当てて描き出す。16世紀当時においては科学も哲学も魔術も未分であり、真理を追求する人々は現在では考えられないような様々な方法を用いていた。そこでディーと協力者のエドワード・ケリーが実践したのは、天使との交信を通して真理を得る「精霊召喚」である。水晶の中に現れた天使たちは真理を明かすとともに、それによって彼らを混乱の渦へと導いていく。2016/02/22

スターライト

5
20年を費やして完成させた本書は、まさに労作にふさわしい書。ジョン・ディーがスクライアーとしてのケリーと組んで、生涯をかけて精霊との交信を続けた記録を膨大な書物からすくいあげた本書を読んでいる間、あたかもドキュメント番組を見ているかのような錯覚に陥った。経済的にひっ迫したこともあって、途中から錬金術への関心へと傾斜し、それをめぐって権力者も含めたかけひきが勃発するが、ディー自身は不遇な一生を終えることになる。際物めいた書物に堕することなく、著者が丹念に記録を追うことですぐれた伝記とすることに成功している。2016/05/07

たこ

2
「神様の言う通り」に従うことは人にとってはあまりに過酷な試練だった。生涯を天界との交信に費やしたディーと、その協力者であるケリーは、著者も本書で述べているように聖と俗との間を忙しなく行き交うことになる。神の代弁者である天使達の言われるがままに行動を起こすその姿は、まるで新興宗教に耽溺する盲信的な信者であるかのようにすら見えてくる。浅学の私には難しく感じる内容だったが、両氏のあまりの波瀾万丈な生涯は筆舌に尽くしがたい。神の存在の是非について改めて考えさせられる一冊だった。2017/04/30

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