内容説明
「植物」「鳥」「天気」「機械」そして「想像上の存在」としての人間―いろいろな表現を楽しみながら日本語の新しい見方を知る。認知言語学の考え方にもとづいて、日本語の語・句・文の意味のしくみをわかりやすく解説。
目次
第1章 はじめに
第2章 「植物」としての「人間」
第3章 「鳥」としての「人間」
第4章 「天気」としての「人間」
第5章 「機械」としての「人間」
第6章 「想像上の存在」としての「人間」
第7章 さらなる考察
著者等紹介
籾山洋介[モミヤマヨウスケ]
1961年東京生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了・博士課程中退。名古屋工業大学講師、名古屋大学助教授などを経て、名古屋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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相生
4
ゼミで参考にした…。読みやすい。2015/06/28
センケイ (線形)
0
花のように、鳥のように見える人間を、その理由付きで説明していく様は情緒あふれる。あるいは単に機械のような人間1つとっても、正確性・融通の利かなさの両面があり、たとえは多様なのだ。ただ具体例のボリュームとしてはやや少ない感じもあるので、この本に求めるものを求めるなら、個人的には、同じ著者のかたの『日本語研究のための認知言語学』がオススメ。”たとえ”以外も幅広く扱いつつも、”たとえ”についてもこちらのほうが量・スピード感があるように感じ、知的好奇心を満たされ、かつ難易度もそれほど極端には違わず。2017/05/30
niko
0
私は、言語学については今のところ生成文法を主に学んでいるため、言語学全体での生成文法の位置づけや、他の分野の内容についてはまったく分かりません。だから、もしかしたら生成文法以外の部分に興味が持てる分野があるかもしれないので、もう少し浅く広い知識を得たいなと思っているのですが、この本はちょっとばかりせまい範囲について書いてあったので、軽く読んで終わりにしました。2008/06/09
米光一成
0
「植物」「鳥」「天気」「機械」「想像上の存在」を通して人間を見る文例をあげて考察。ここから先がおもしろくなりそうなのに。2015/07/09
メタファル
0
認知言語学的視点を専門用語無しに味わえる楽しい本。「植物」「鳥」「天気」「機械」「想像上の存在」としての人間をみる。認知言語学の基本的なスタンスが様々な部分に垣間見える。タイトルは人間ではないもの(「日本語」)を人間としてみていますが、その中身は逆のことをしています(笑)2009/08/06
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