イギリス思想叢書<br> J.S.ミル

イギリス思想叢書
J.S.ミル

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784327352202
  • NDC分類 133.4
  • Cコード C1323

出版社内容情報

古典的功利主義の集大成者

 父ジェイムズに独特の教育を受け、多くの思想家との交流を経て自らの天才を開花させたJ.S.ミル。政治、経済、倫理、自由、女性、宗教等を論じて今も世界に巨大な影響を与えている彼の思想を追跡する。

第一章 ジョン・ステュアート・ミルの家庭
 1 父ジェイムズの人となり/2 ジェイムズの教育/3 ミルのフランス旅行
第二章 思想的独立へ
 1 功利主義者としての自覚と独立/2 ミルの精神的危機/3 折衷主義への傾向とサン・シモン派への接近
第三章 出会いと別れ
 1 カーライルとミル/2 ミルとハリエット・テイラー/3 『ベンサム』と『コールリッジ』/4 トクヴィルとミル/5 コントとミル
第四章 ミルの成熟期
 1 ミルの第三期/2 社会主義とミル/3 自由の原理/4 思想・言論の自由と個性の発展/5 政治への参加
第五章 ミルの功利主義
 1 ミルの実践の論理/2 実践の論理の用法/3 動機づけとしての強制力/4 功利原理とは何か/5 功利原理の証明
第六章 ミルとキリスト教
 1 キリスト教と無縁のミル/2 ミルの宗教哲学/3 「自然」/4 「宗教の功利性」/5 「有神論」/6 ミルの希望の神学
第七章 J.S.ミルと近代日本
 1 ミルと中村敬宇/2 ミルと西周/3 ミルと福澤諭吉
J.S.ミル関連年譜

内容説明

近代精神の誕生に立ち会う。父ジェイムズに独特の教育を受け、多くの思想家との交流を経て自らの天才を開花させたJ.S.ミル。政治、経済、倫理、自由、女性、宗教等を論じて今も世界に巨大な影響を与えている彼の思想を追跡する。

目次

第1章 ジョン・ステュアート・ミルの家庭
第2章 思想的独立へ
第3章 出会いと別れ
第4章 ミルの成熟期
第5章 ミルの功利主義
第6章 ミルとキリスト教
第7章 J.S.ミルと近代日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかすみ

2
父ジェイムズ、議論、実践教育、社会教育、無宗教。フランス旅行、論理学。ベンサム功利主義への傾向、代議政治と言論への自由の無制限の信頼。精神的危機、快楽の喪失、ワーズワス、感情。コールリッジ、折衷主義。トクヴィル、無教育な大衆による多数者の専制と精神の停滞。高級快楽、低級快楽。言論の自由。啓蒙された利己主義。最大級で最大数の個性の発展。2014/01/19

ぽてと

1
徹底した自由主義者であるにもかかわらず、トクヴィルやコントのようなフランスの思想家からエリート主義や民主主義批判を受け継ぎ、晩年には社会主義やウィリアム・ジェームズ的な宗教論に接近するミル。彼の思想を見る上で、父ジェイムズの英才教育や傍から見れば不倫でしかなく、周囲の人間ほとんどから批判されたうえ、彼自身の有名な危害原理すら犯していそうなハリエット・テイラーとの交際は重要だ。彼の歩んできた道がベンサムの量的功利主義や女性蔑視を打破する偉大な近代精神を生み出したのである。2016/05/12

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