出版社内容情報
ヌーヴェルヴァーグの正統を疾走し続ける映画作家の映画論集。映画を映画そのものとして語り,「作家主義」を美しく展開する本書収録の文章には映画愛のエッセンスがある。
【目次】
批評の時代―ジャン・ナルボニによるエリック・ロメールへのインタビュー
Ⅰ 映画の古典時代
映画―空間の芸術
トーキー映画のために
もう映画を愛してはいない
色彩についての考察
映画の古典時代
絵画の空しさ
イズー、あるいはありのままの事物
三本の映画作品と、ある一つの流派について
趣味と色彩について
美の味わい
ある批評家への手紙
映画作品と、話法の三つの面
Ⅱ 不純な映画のために
アンドレ・バザンの「集大成」
ある失敗の教訓―ジョン・ヒューストン『白鯨』
評決の解説―ジョシア・ローガン『南太平洋』
信仰の山々―マルセル・イシャク『正午の星』
スポーツのフォトジェニー―『ローマ・オリンピック』
Ⅲ 作家主義(1950~1958)
ロベルト・ロッセリーニ『ストロンボリ』
ハワード・ホークス『果てしなき蒼空』
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『ピカソ―天才の秘密』
オーソン・ウェルズ『アーカディン氏/秘密調書』
ニコラス・レイ『ビガー・ザン・ライフ』
ルイス・ブニュエル『アルチバルド・デ・ラ・クルスの犯罪的人生』
フランク・タシュリン『ロック・ハンターは成功でダメになるか』
ジョージ・キューカー『魅惑の巴里』
ジョセフ・F・マンキーウィッツ『静かなるアメリカ人』
イングマール・ベルイマン『女たちの夢』
アルフレッド・ヒッチコック『めまい』
Ⅳ ジャン・ルノワール
アメリカのルノワール
『恋多き女』―猿たちとヴィーナス
ジャン・ルノワールの若さ
『ジャン・ルノワールの小劇場』
あとがきにかえて
作品索引
内容説明
ヌーヴェルヴァーグの正統を疾走しつづける男の映画論。
目次
批評の時代―ジャン・ナルボニによるエリック・ロメールへのインタビュー
1 映画の古典時代(映画―空間の芸術;トーキー映画のために ほか)
2 不純な映画のために(アンドレ・バザンの「集大成」;ある失敗の教訓―ジョン・ヒューストン『白鯨』 ほか)
3 作家主義(一九五〇~一九五八)(ロベルト・ロッセリーニ『ストロンボリ』;ハワード・ホークス『果てしなき蒼空』 ほか)
4 ジャン・ルノワール(アメリカのルノワール;『恋多き女』―猿たちとヴィーナス ほか)
著者等紹介
ロメール,エリック[ロメール,エリック] [Rohmer,Eric]
1920年フランス、ナンシー生まれ。1957年から1963年まで映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」編集長。映画作家。2010年没
梅本洋一[ウメモトヨウイチ]
1953年横浜生まれ。1976年早稲田大学政治経済学部卒。1978年早稲田大学大学院芸術学(演劇)専攻修士課程修了。1981年パリ第8大学芸術学(演劇専攻)博士課程修了。横浜国立大学教育人間科学部教授。専攻、映画論、フランス演劇史。2013年没
武田潔[タケダキヨシ]
1954年山口県生まれ。1980年東京外国語大学フランス語学科卒。1982年早稲田大学大学院芸術学(演劇)専攻修士課程修了、89年博士課程中退。1986年フランス国立社会科学高等研究院博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻、映画理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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