目次
第1部 川瀬巴水―新版画の立役者(巴水の東京;旅情詩人巴水)
第2部 新しい版画を求めて(渡邊庄三郎の挑戦;新版画を制作した日本人画家;新版画を制作した外国人画家)
著者等紹介
滝沢恭司[タキザワキョウジ]
長野県生まれ。日本大学芸術学部芸術研究所修了。立教大学学校・社会教育講座学芸員課程修了。1987年、町田市立国際版画美術館学芸員。現在、担当課長兼学芸係長。マヴォを中心としたアヴァンギャルドと近代日本版画史を中心とした研究に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TakaUP48
58
新版画とは、明治後期から昭和初期にかけて制作された木版画の一種。伝統的な浮世絵版木版の技術を踏まえ、新しい時代の美意識を表現した版画芸術で、その代表的作家である川瀬巴水を中心として編集されている。大衆向け娯楽だった浮世絵から、新版画は芸術性を重視。川瀬巴水の「東京十二題」が代表作。「木場の夕暮」「大根がし」「五月雨ふる山王」も良いが、「芝増上寺」「平泉金色堂」(夏もあり)「尾道千光寺の坂」などの雪の景色ものが印象に強い。外人の画家も紹介されていて、世界に広がる新版画が興味深かった。部屋に数枚、欲しい!2026/02/11
sofia
34
先日、川瀬巴水展を見たので。「川瀬巴水と新版画」とあるように巴水以外にいろいろな画家の版画が載っている。私は江戸の版画にはない電信柱や電燈があると見入ってしまう。来日した欧米の版画家がいたこそさえ知らなかった。2024/02/28
booklight
30
江戸の浮世絵版画の技法に大正昭和の近代美が加わったものが新版画。その立役者の一人が川瀬巴水。海外輸出用として発展したが、やがて国内でも人気に。浮世絵らしく美人画や人物画もあるがやはり風景がいいな。巴水のそういった背景も踏まえると、外人向けのお土産を見るようなジャポネスクと懐かしい風景と近代美が、微妙にまじりあっているがまだ混合されていないような様子も面白い。巴水が写生旅行を重ねて風景を描いていたことも知ることができて新鮮だった。エリザベス・キースやノエル・ヌエットなどの外人が描いた新版画もよかった。2021/09/19
源
22
川瀬巴水の展覧会の予習。観に行ったら、より親しみが湧いて来た。ゆっくり復習しよう。関東大震災と版元の渡邉庄三郎の経緯。1930年S5年のオハイオ州トリード美術館の特別展で取り上げられた五葉、深水、巴水、吉田博…の10人343点の衝撃は大きかった。2021.6.102023/01/21
yyrn
22
何度見ても素晴らしいと思っていた川瀬巴水の版画だったが、絵ハガキ以下に縮小され、1ページに数枚の絵を載せる本書の構成ではその良さが十分に伝わってこなかった。同時に『巴水の日本憧憬』という中型本を読んでいるが、そちらでは従来どおりの良さを味わえるので、やはりある程度のサイズ感がないと絵の持つ味わいが伝わってこないものだなということがよく分かった。初見の絵であればそれほどの違和感は感じなかったのかもしれないが、何度も見ている絵には特に物足りなさを感じた。その分、解説は充実していますが、でも肝心なのは絵でしょ。2021/08/07
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