出版社内容情報
少子化危機に伴うさまざまな課題に直面し、生活困難層が拡大し生活保障の転換が求められるいま、新たな社会のビジョンを追究する。
少子化にともなう人口の縮小、高齢化やジェンダー、就労構造の問題などから格差と分断が広がる社会の閉塞感を抜け出すためのビジョンをどう形づくっていくか。新たな生活保障のあり方はどうあるべきか。日本の未来をつくる方向を指し示す。
内容説明
不信や分断がうむ閉塞感を払拭するビジョンの追究。人口減少のなか家族と社会のあり方を見直し、一人ひとりが大事にされ、つながりが大切にされる社会への可能性を拓く。全労済協会「脱分断社会と新しいつながりのかたち研究会」の討議の成果。
目次
第1章 少子化社会の転換はなぜすすまないのか?
第2章 ケアリング・スキルの脱ジェンダー化戦略―ケア・ニーズを中心に据える社会に向けて
第3章 人口減少社会の雇用と賃金
第4章 日本の再分配政策の支持・選好
第5章 住宅保障における住宅セーフティネット法の役割―住宅確保における排除への法的な対応
第6章 少子化と苦悩する家族政策―フランスから考える家族と政治の関係
第7章 長期的社会変動と少子化
著者等紹介
宮本太郎[ミヤモトタロウ]
1958年生まれ。中央大学教授。政治学、福祉政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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