方法論的個人主義の行方―自己言及社会

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  • サイズ B6判/ページ数 400,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653577
  • NDC分類 361
  • Cコード C3036

内容説明

単なる方法であるはずの「個人主義」が、なぜ人々の思考をこれほどまでに拘束するのか?―M.ウェーバーの中で極限に達したひとつの思考様式こそが社会科学全体を呪縛し続けているのではないかという問いへの新たな深化がここにある。

目次

1 マックス・ウェーバーが敷いた路線の行き着くところ
2 独創性と進歩
3 形而上学と実用書
4 デカルト流の社会学
5 カント流の秘教の「機械」
6 名望家層と局外者
7 ゲオルク・ジンメルの社会動学
8 ジンメルとルーマンの社会的ゲーム
9 自己言及社会と新たな人文主義

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん教授(非実在系)

2
方法論的個人主義、のフィクション性をデカルト・カント式神学であると著者は解析する。自由や責任の概念を発達させてきた近代を良いものだとは思わないウェーバーと、良いものだと思うギデンズとハーバーマス、という違いこそあれ、両者は共に同じ神学を信じてきた。ブルデュー、フーコー、ルーマンといった自己言及・システムを見る論者だけがそうした神学から自由であった。ここまでくれば『責任の虚構』につながってくることが容易に見える。2020/04/20

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