内容説明
単なる方法であるはずの「個人主義」が、なぜ人々の思考をこれほどまでに拘束するのか?―M.ウェーバーの中で極限に達したひとつの思考様式こそが社会科学全体を呪縛し続けているのではないかという問いへの新たな深化がここにある。
目次
1 マックス・ウェーバーが敷いた路線の行き着くところ
2 独創性と進歩
3 形而上学と実用書
4 デカルト流の社会学
5 カント流の秘教の「機械」
6 名望家層と局外者
7 ゲオルク・ジンメルの社会動学
8 ジンメルとルーマンの社会的ゲーム
9 自己言及社会と新たな人文主義