薬剤師の本音―65歳を過ぎたら飲んではいけない薬

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800293350
  • NDC分類 499.1
  • Cコード C0077

出版社内容情報

私はこれまで、薬の役割と薬を飲み続けることのリスクについて、講演会や著書で
何度もお伝えしてきました。
ただ、ひとつ抜け落ちていたと思うのは、薬をどの世代よりも利用する高齢の方々
へ向けた警鐘です。
厚生労働省の調査によれば、75歳以上の約25パーセントが7種類以上、40パーセン
トが5種類以上の薬を処方されているといいます。

「1錠」でも副作用などのリスクがある薬です。何種類も飲む(多剤服用)ことによ
る危険性は想像に難くありません。
飲み合わせによっては、予想もできない副作用が起きることがあるのです。
また、若い人に比べ高齢者の服薬は、ただでさえリスクが高いことをご存じでしょ
うか。
加齢により身体は衰えます。若い時にはなんでもなかったその「1錠」が、大きな
肉体的負担となってしまうのです――。

2018年5月、厚労省は高齢者の多剤服用に関して医師や薬剤師に向けにガイドライ
ンを発表しました(『高齢者の医薬品適正使用の指針』)。
これは、薬による体調不良を起こす高齢者の存在、医療費の増大が背景にあると思
われます。
本書ではこの厚労省のガイドラインに言及しつつ、減薬や薬のない生活を送るため
の方法も提案します。


目次

第一章 薬剤師だけが知っている薬の正体
・私が「薬を使わない薬剤師」になった理由
・生活習慣病は薬で治すことはできない
・私が薬を手放せた理由
・病気を治すのは「自然治癒力」
・インフルエンザでも薬を飲まない
・薬を飲んだときに体内で起きていること
・薬の服用で必要な「酵素」が無駄に使われる
・4剤以上飲まされている患者は「危険な状態」
・「基準値」にとらわれすぎる日本人 ほか

第二章 高齢者が知らない“薬漬け"のリスク
・どうして飲む薬の種類が増えるのか?
・5剤以上飲んでいる人は見直しが必要
・薬は「若い時と同じ」感覚ではダメ
・厚労省が「多剤服用」の危険性に言及
・薬の組み合わせは無限大で把握不可能
・「多剤服用」は皆保険制度の弊害
・相談できる「かかりつけ薬局」を見つける
・「お薬手帳」は必ず一冊にまとめる
・薬剤師とうまくつきあうコツ ほか

第三章 歳を過ぎたら飲んではいけない薬
・不調の原因は「老化」なのか、「薬」なのか
・厚労省が公表した「高齢者が注意すべき薬」
・私が考える高齢者がとくに注意を要する薬

第四章 薬に頼らない生活
・「薬に頼らない生活」をすすめる理由
・「薬を飲んだらどうなるか」を自問自答する
・身体を変えなければ「減薬」は成功しない
・「食事」と「運動」があなたの身体を変える
・疲れたときには「果物」を食べる
・「まるごと」食べれば栄養満点 ほか

内容説明

降圧剤で記憶障害、せん妄のリスク。抗うつ剤の副作用は「うつ」症状。効果より副作用が大きい抗インフル薬。睡眠薬、高コレステロール治療薬、抗不安薬、認知症治療薬などの危険性も。厚労省が専門家のみに注意喚起している「多剤服用」の危険!薬に頼らない生活と減薬のコツも公開。

目次

第1章 薬剤師だけが知っている薬の正体(私が「薬を使わない薬剤師」になった理由;生活習慣病は薬で治すことはできない ほか)
第2章 高齢者が知らない“薬漬け”のリスク(どうして飲む薬の種類が増えるのか?;5剤以上飲んでいる人は見直しが必要 ほか)
第3章 65歳を過ぎたら飲んではいけない薬(不調の原因は「老化」なのか、「薬」なのか;厚労省が公表した「高齢者が注意すべき薬」 ほか)
第4章 薬に頼らない生活(「薬に頼らない生活」をすすめる理由;「薬を飲んだらどうなるか」を自問自答する ほか)

著者等紹介

宇多川久美子[ウダガワクミコ]
1959年、千葉県生まれ。薬剤師・栄養学博士。明治薬科大学卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。一般社団法人国際感食協会理事長、ハッピーウォーク主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyaoko

69
「薬を使わない薬剤師」と自ら言ってあちこちで講演活動をされている著者。薬は、全く飲んじゃいけないと言うのではなく、薬を大量に飲むと病気は酷くなり、治るものも治りませんよ、と分かりやすく説明している。たくさんの薬を飲む事によってより一層の体調不良になる「ポリファーマシー」については、知らない人が沢山いると思う。医者に全てを丸投げして、生活習慣を改めず、自分の体調も深く考えず、薬に依存し、医療に依存し、自分の体を自分で守ろうとしない高齢者が増えた事も問題ありとは思いますねぇ。2019/10/07

マリリン

27
薬はなるべくなら飲みたくない。薬剤師でも色々な考え方があると思うが、薬の事は医師より詳しいという話は初めて知ったものの個人差があるのではと思う。薬は症状を抑えるだけという自覚はあるが、毎年これから4月下旬位まで花粉症薬を飲むようになってかなりの年月が経った。薬が身体に負担なのではという自覚はある。服用する事で得られるもの、失うのがあると思うが、どちらを選択するかは人それぞれ。食の事にも触れているが、良いといわれる玄米食は私には合わない。年齢に関係なく薬は必要最低限に抑えたい。本書は一つの見識として読んだ。2020/01/19

gtn

18
薬剤師は、医薬品に関しては医師より詳しいという。しかし、今の制度は、仮に医師がおかしな処方をしていても、薬剤師がそれを正す権限はないらしい。神様、仏様、お医者様と揶揄する著者。薬剤師がせめて医師に物言える立場になれば、処方箋医薬品の乱発による副作用や医療費の抑制ができるのにと歯噛みする著者に共感する。2020/01/10

乱読家 護る会支持!

5
著者は、「薬を使わない薬剤師さん」。75才以上の約25パーセントが7種類以上、40パーセントが5種類以上の薬を服薬されている。知らない間にやっている、多重服薬、医薬禁忌。かかりつけ医を持ちましょう。高齢者が飲んではいけないリスト。などなど、、、 多重服薬と医薬禁忌は、お薬手帳を持つことでかなり防げます。あと、薬で異常が出た時には主治医にちゃんと言いましょうね。お医者さんは神様ではないのだから。。。2019/07/25

fumikaze

4
立読み。薬は四種類以下にするのが良いらしい。私が現在服用中の薬(心臓)も載っていた。抗リウマチ薬は無かったけど。…本当に私も薬は止めたい(減らしたい)からそのためにも生活を改めないと。2019/03/26

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