脱アイデンティティ

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脱アイデンティティ

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  • サイズ B6判/ページ数 324,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326653089
  • NDC分類 361
  • Cコード C3036

出版社内容情報

人はアイデンティティなしでは生きられないのか?一貫性のある自己とは誰にとって必要なのか?賞味期限切れの概念に問題提起。

本書は「アイデンティティ強迫」に憑かれた近代社会および近代社会学理論へのレクイエムを意図して編まれた。アイデンティティの理論の革新は、この強いられた同一性から逃れたいと考える人々によってこそ担われている。執筆はいずれも時代に対する鋭敏さでは誰にもひけをとらない伊野真一、浅野智彦、三浦展、斎藤環、平田由美、鄭暎惠、小森陽一、千田有紀による。

関連書:同編者『構築主義とは何か』(小社刊)


序章 脱アイデンティティの理論……上野 千鶴子
1 はじめに
2 「アイデンティティ」の起源──エリクソンの「アイデンティティ」概念
3 フロイトの「自我」心理学
4 パーソンズのパーソナリティ・システム
5 バーガーのアイデンティティ論
6 ゴフマンとアイデンティティ管理
7 構築主義のアイデンティティ理論
8 アイデンティティからエイジェンシーへ
9 アイデンティティを超えて
10 おわりに

第一章 脱アイデンティティの政治……伊野 真一
1 アイデンティティの政治のオルタナティヴ
2 アイデンティティの生物学的基盤論──性的志向をめぐって
3 カテゴリーの政治──差別語「オカマ」をめぐって
4 カミングアウトの脱アイデンティティ化
5 日本におけるクィア理論受容のバイアスと問題点
6 おわりに

第二章 物語アイデンティティを越えて?……浅野 智彦
1 自己の物語性と同一性
2 多元化する自己
3 自己物語の多元性
4 物語的アイデンティティを越えて?

第三章 消費の物語の喪失と、さまよう「自分らしさ」……三浦 展
1 大きな物語の喪失と消費の変質
2 物語不在の時代から生まれたマニュアル志向
3 マニュアル志向から生まれた「自分探し志向」
4 「自分らしさの神話」
5 永遠志向と自己改造志向
6 東電OLコンプレックス
7 「複数の自分」と「ぷちナショナリズム」
8 食べることが面倒くさい
9 食欲が不快に感じられる
10 欲求の統合ができない
11 性欲の減退と消費の低迷
12 記号消費の対象の逆転
13 「女性らしさの神話」の溶解と「フツーでいい」私

第四章 解離の時代にアイデンティティを擁護するために……斎藤 環
1 「解離」の時代
2 なんのための解離か
3 解離の集団的受容
4 ボーダーライン・ムーブメント
5 分裂から解離へ
6 流行語と「敵」の問題
7 「心理学化」と解離の前景化
8 ホムンクルス的同一性?

第五章 非・決定のアイデンティティ
鷺沢萌『ケナリも華、サクラも花』の解説を書きなおす……平田 由美
1 問題の所在
2 非・決定のアイデンティティあるいは identity in the making
3 ≪民族の血≫
4 異質なアイデンティティのための異種混淆言語
5 ごちゃまぜ言語の可能性

第六章 言語化されずに身体化された記憶と、複合的アイデンティティ……鄭暎惠
1 他者の記憶とアイデンティティ
2 他者の記憶と“位置”
3 アイデンティティの政治に潜む陥穽
4 再生手段を失った記憶のゆくえ
5 “言語化されずに身体化された記憶”への旅
6 終着点なき対話──「遺書」は解読可能か
7 コミュニケーションの困難と、実存の不/可能性
8 「不完全な言葉」しか持たないことの力
9 国家語からの自由とエロス
10 「あるがままの私」が、存在してかまわない
11 「私」とは誰か
12 テレサ・ハッキョン・チャへの呼応
13 言語間の権力格差
14 言葉をもたないこと/がらを表現する

第七章 母語幻想と言語アイデンティティ……小森 陽一
1 「日本人」と「母語意識」
2 「アイデンティティ」概念の歴史性
3 「英語帝国主義」に抗して

第八章 アイデンティティとポジショナリティ
1990年代の「女」の問題の複合性をめぐって……千田 有紀
1 はじめに
2 アイデンティティとポジショナリティ
3 フェミニズムとポジショナリティ/アイデンティティ
4 「女」というカテゴリー
5 おわりに

終章 脱アイデンティティの戦略……上野 千鶴子
1 はじめに
2 アイデンティティ理論の展開と応用
3 解離と「複数の自己」
4 言語とアイデンティティ
5 日本語/英語/ナショナル・アイデンティティ
6 ポジショナリティと責任主体

事項索引
人名索引

内容説明

人はアイデンティティなしでは生きられないのか?一貫性のある自己とは誰にとって必要なのか?賞味期限切れの概念に問題提起。

目次

序章 脱アイデンティティの理論
第1章 脱アイデンティティの政治
第2章 物語アイデンティティを越えて?
第3章 消費の物語の喪失と、さまよう「自分らしさ」
第4章 解離の時代にアイデンティティを擁護するために
第5章 非・決定のアイデンティティ―鷺沢萠『ケナリも花、サクラも花』の解説を書きなおす
第6章 言語化されずに身体化された記憶と、複合的アイデンティティ
第7章 母語幻想と言語アイデンティティ
第8章 アイデンティティとポジショナリティ―一九九〇年代の「女」の問題の複合性をめぐって
終章 脱アイデンティティの戦略

著者等紹介

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授/社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金平糖

9
立場の違う9人それぞれが様々な見方から考察されているのが新鮮で面白かった。伊野氏はセクシャル・マイノリティという現場に置き換え応用。浅野氏は「物語的自己」。三浦氏は「自分らしさ」をキーワードに消費行動やキャッチコピー等から着地点のない「自分探し」に接続。斎藤氏は「解離性人格障害」から。千田氏は「言語的なアイデンティティ」の構築性と言う立場から「女性」という「本質主義的」カテゴリーを改めて「投企的カテゴリー」として救い出す。三浦氏による『消費の物の喪失と、さまよう「自分らしさ」』は共感。(続く)2006/05/15

きいち

7
上野の他に浅野智彦、三浦展、斎藤環、千田有紀、小森陽一などの論者が、アイデンティティは統合されるべきものという強迫観念をリセットさせていく気合いの入った本。それは「敵との闘い方」を考えることでもある。それこそ就活やらで何度も作る自分語りや自己責任などに振り回される必要などないが、その一方で、複数のアイデンティティをマネジメントするのは綱渡りでもある。多元性に目をつぶり「ぷちナショナリズム」に向かうことだってできる現在に、どう対峙していくかは我々みなの宿題でもある。2012/10/27

まる

4
★★★★☆ ■2005年の出版。アイデンティティという概念が意外にも最近のものと知った。今でこそ、LGBTへの理解が進んだが、○○らしさというものをやたらと求められた時代があった。文中にもあったが、らしさが最近は自分らしさにきて、自分探しをする人も増えたようだが。アイデンティティと一言に言ってもその意味は多様なようだ。 ■『「そこのお前」にピンポイントされた時に、アイデンティティは成立する。』『だれかが対象を「マイノリティ化」しなければ、マイノリティは存在しない』2019/08/13

nranjen

2
図書館本。様々なことが言われていて若干何を指すのか私の頭の中で混乱をきたしているアイデンティティ。初っ端の序章上野千鶴子「脱アイデンティティの理論」でその概念そのものの歴史的展開を説明(脱構築すべく)エリクソンがフロイト派というのも知らなかったし(フロイトの影響大)、何より社会構成主義のバーガーの師匠の師匠がフッサールというのにびっくり(現象学!?すごいぞ)自分のことなのに他者が執拗に絡む謎はラカンの理論とバトラーの言語の説明が効く。ID,少数派…。記憶と他者、ポジショナリティを論じた文が印象に残った。2020/12/01

Yosuke Saito

1
心理学、精神医学の間では、アイデンティティという概念(の信憑性、その有効性)の問い直しが盛んになってきているよう。本書は、主に社会学に軸足を置く研究者による論文アンソロジーで、アイデンティティ概念成立とその後の展開については序章および終章でまとめられている。心理学、精神分析学の登場は、各学問でのそれらの概念の応用をもたらした。アイデンティティ概念の問い直しは、このような派生した研究手法についての問いなおしも提起していくだろう。2011/12/29

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