出版社内容情報
社会的な規範や制度や出来事は、人々から独立に客観的に存在しているわけではない。それは言語に媒介され、構築されていると考えるのが構築主義である。理論的な背景はフーコーやウィトゲンシュタインなど。
本書は社会学に端を発し人文諸科学を席巻しつつあるこの新しい方法についての初めての入門・解説書である。執筆者には中堅・若手の気鋭を動員し構築主義の可能性を広く探っている。
内容説明
人文諸科学に圧倒的な衝撃!理論的展開の経緯を明らかにするとともに、社会学・心理学・文学・人類学・歴史学などの分野で切り開いた地平を紹介する。
目次
序章 構築主義の系譜学
第1章 臨床のナラティヴ
第2章 言説分析と構築主義
第3章 文学とジェンダー分析
第4章 「文化」?「女」?―民族誌をめぐる本質主義と構築主義
第5章 歴史学における構築主義
第6章 構築主義と身体の臨界
第7章 構築されるセクシュアリティ―クィア理論と構築主義
第8章 「資本主義社会はもはや異性愛主義を必要としていない」のか―「同一性の原理」をめぐってバトラーとフレイザーが言わなかったこと
第9章 構築されざるものの権利をめぐって―歴史的構築主義と実在論
構築主義とは何か―あとがきに代えて
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授/社会学専攻。主著に『女という快楽』(勁草書房、1986)、『家父長制と資本制』(岩波書店、1990)、『発情装置』(筑摩書房、1998)、『ナショナリズムとジェンダー』(青土社、1998)、『上野千鶴子が文学を社会学する』(朝日新聞社、2000)ほか
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