内容説明
わたしたちの生活環境で創り出される美的な関わりとは?芸術を中心とした近代美学では対応できなかった、日常生活における美的経験を分析する。
目次
第1部 景観の美学(風景の美学;アレクサンダー・フォン・フンボルトの自然絵画―自然の断片化と全体へのまなざし ほか)
第2部 公共空間の美学(庭園の中の道具―桂離宮外腰掛をめぐって;森林美学の歴史と射程―一九世紀ドイツの『森林美学』と日本におけるその受容 ほか)
第3部 観光旅行の美学(旅の世紀としてのイギリス一八世紀―ギルピンのピクチャレスク・ツアーを中心として;Souvenir―観光体験の額縁 ほか)
第4部 日常生活の美学(数寄と遊芸―私的芸術と関心性の美学;雰囲気的景色観と雨境―雨の美学への序章)
第5部 アートと環境の美学(生活に浸透するアート―問題解決型アートへの視座;掃除ポイエーシス)
著者等紹介
西村清和[ニシムラキヨカズ]
1948年生まれ。東京大学文学部美学芸術学科、同大学院修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に『遊びの現象学』(勁草書房、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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