出版社内容情報
この20年,女たちは何を論じ,何を残したか。若い世代による批判的な吟味を通して,フェミニズムの90年代を展望する。エコ・フェミ論争,家父長制,近代家族などをとりあげる。
私は日本のフェミニズム論は、いまだ自己の歴史をもつに至っては
いなにのではないかとひそかに思いつつある。主体の交替によって
作られた断層を埋めていく作業が、今これから必要なのだと強く思
う。解釈を躊躇してはならないのだ。論じ残すことや偏った評価が
フェミニズム論を損なうのではない。それらを恐れて評価や解釈を
しないですますことが、フェミニズム論の全体性の確立を妨げるの
のだ。 (第1章より)
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【目 次】
はじめに
第1章 フェミニズムの70年代と80年代
第2章 家父長制をめぐって
第3章 <近代家族幻想>からの解放をめざして
第4章 エコロジカル・フェミニズム論争は終わったか
―エコロジー危機とフェミニズム―
第5章 フェミニズムと科学技術
―生物学的言説の解体に向けて―
第6章 クリステヴァ理論の可能性
参考文献
内容説明
この20年、女たちは何を論じ何を残したか。若い世代による批判的な吟味を通して、フェミニズムの90年代を展望する。
目次
フェミニズム70年代と80年代(江原由美子)
家父長制をめぐって(瀬地山角)
〈近代家族幻想〉からの解放をめざして(浅井美智子)
エコロジカル・フェミニズム論争は終わったか―エコロジー危機とフェミニズム(桜井裕子)
フェミニズムと科学技術―生物学的言説の解体に向けて(高橋さきの)
クリステヴァ理論の可能性(鈴木由美)
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