出版社内容情報
戦後日本の思想的課題はなにか。明治百年の近代化を軸に戦後日本の思想状況を分析し,「近代主義」者たちの思想を跡づけ,歴史の教訓と知識人の役割を明らかにした。
【目 次】
Ⅰ 近代主義論
戦後の「近代主義」
戦後思想の出発
『近代文学』をめぐって
Ⅱ 歴史の教訓
歴史の教訓と理性の立場
核の問題―その考え方
現実・思想・思想者について―若い友への手紙
歴史の必然性と人間の自由―前田俊彦『瓢鰻亭通信』に寄せて
Ⅲ 現代の民衆
現代の民衆
戦後日本における個人と社会
Ⅳ そのときどき
歯どめについて
戦後批評と複眼の思想
8.15集会のこと
日本的ナショナリズム―満州事変勃発から40年
Ⅴ わが思索わが風土
わが思索わが風土
あとがき