数理社会学シリーズ
シンボリック・デバイス―意味世界へのフォーマル・アプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326648719
  • NDC分類 361
  • Cコード C3336

出版社内容情報

あまりに哲学的な社会理論でも、あまりに事例記述的な実証研究でもない、より魅力ある社会学を求めて。本邦初のシリーズ全5巻。

数理社会学の「こだわり」を明らかにしながら、体系的に最新の研究成果を広く紹介するはじめてのシリーズ。本巻は応用篇であり、一見すると数理的手法になじまない意味世界の解明に挑む。意味世界を支えるメカニズム=シンボリック・デバイスの科学的な説明は可能だろうか。

関連書:土場学ほか編集 『社会を<モデル>でみる』(小社刊)


第1部 社会の意味的デバイス

第1章 行為の意味解釈……都築一治
──ファジイ集合による意図や行動の連続的な記述を通して

第2章 地位特性と評価……高坂健次
──限定的評価と非限定的評価の相転移

第3章 社会関係と信頼……辻竜平
──社会関係の拡張における非推移性の意味と役割

第2部 意味秩序のデバイス

第4章 道徳の合理性……永田えり子
──他者危害原則の論理とその社会的効果

第5章 規範の共有化……籠谷和弘

第6章 規範の変化……三隅一人
──役割イメージの調整とプロセス

第7章 権利の交換……太郎丸博
──コールマンの合理的選択理論による近代初期民主制発達の検討

第3部 経験世界の意味解読

第8章 婚姻儀礼のシンタックス……渡辺勉

第9章 量的データのセマンティクス……与謝野有紀・林直保子
──社会意識の測定と解釈

人名索引/事項索引
執筆者略歴

内容説明

あまりに哲学的な社会理論でも、あまりに事例記述的な実証研究でもない、より魅力的な社会学を求めて。本巻は応用編。数理モデルを通して、行為や制度の意味的なしくみにどこまで迫れるか。科学的説明と意味解釈との緊張関係に身をゆだねつつ、理解社会学的な数理社会学をめざすチャレンジャーたちの最先端の成果。

目次

第1部 社会の意味的デバイス(行為の意味解釈―ファジイ集合による意図や行動の連続的な記述を通して;地位特性と評価―限定的評価と非限定的評価の相転移;社会関係と信頼―社会関係の拡張における非推移性の意味と役割)
第2部 意味秩序のデバイス(道徳の合理性―他者危害原則の論理とその社会的効果;規範の共有化;規範の変化―役割イメージの調整プロセス;権利の交換―コールマンの合理的選択理論による近代初期民主制発達の検討)
第3部 経験世界の意味解読(婚姻儀礼のシンタックス;量的データのセマンティクス―社会意識の測定と解釈)

著者等紹介

三隅一人[ミスミカズト]
1960年生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究院助教授。専攻は数理社会学、集団過程論、質的データ分析法

高坂健次[コウサカケンジ]
1944年生まれ。関西学院大学社会学部教授。専攻は数理社会学、理論社会学、知識社会学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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MrO

3
道徳とか評価とか規範とか、数値や関数に置き換え難いものへの定量的、数学的なアプローチを紹介するもの。それなりに大変な苦労をして、目から鱗のような新見解が得られるのかというと、そんな感じもしないが、数理モデルをつくることで、課題や問題点がはっきりしてくるメリットは十分にある。2019/03/26

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