出版社内容情報
生前のルーマンがほぼ完成させていた、実質的なopus ultimum(最後の著作)。組織のオートポイエーシスを論じた集大成。
官僚として働いた経験をもち、組織研究から社会学者のキャリアを出発したルーマンが、『社会システム』で導入した「オートポイエーシス」の構想を経て、最晩年に回帰して著した集大成。組織を、意思決定を要素とするオートポイエティック・システムとして捉える新たな組織把握が提示される。社会学・経営学の双方にまたがる基本書。
【原著】Niklas Luhmann, Organisation und Entscheidung, 3. Aufl., 2011, VS Verlag
【目次】
第8章 意思決定プログラム
Ⅰ 〔意思決定プログラムと誤りの役割〕
Ⅱ 〔意思決定プログラムと意思決定過程の関係〕
Ⅲ 〔条件プログラム〕
Ⅳ 〔目的プログラム〕
Ⅴ 〔プログラムにともなう時間問題〕
Ⅵ 〔プログラムとシステム記憶〕
Ⅶ 〔プログラムと固有因果性〕
第9章 人事
Ⅰ 〔人事管理と人格〕
Ⅱ 〔意思決定前提の人格への帰属〕
Ⅲ 〔人物についての意思決定〕
Ⅳ 〔採用と異動の区別〕
Ⅴ 〔人物評価の基準〕
Ⅵ 〔人事決定の二重性〕
Ⅶ 〔人事とキャリア形成〕
第10章 組織の組織化
Ⅰ 〔組織の組織化〕
Ⅱ 〔組織の規模〕
Ⅲ 〔専門的権限とハイアラーキー的権限〕
Ⅳ 〔ポジション、コミュニケーション経路、権限〕
Ⅴ 〔遂行能力と宛先〕
Ⅵ 〔ハイアラーキー〕
Ⅶ 〔オートポイエーシスの補完としての組織化〕
第11章 構造変動――改革のポエジーと進化のリアリティ
Ⅰ 〔変動の観察〕
Ⅱ 〔改革の困難と機能〕
Ⅲ 〔組織という社会システムの進化〕
Ⅳ 〔進化の障害としての組織構造〕
Ⅴ 〔環境の変化と変革のリスク〕
第12章 技術
Ⅰ 〔組織とテクノロジーの社会的条件――決定論を超えて〕
Ⅱ 〔技術とテクノロジーの概念〕
Ⅲ 〔コンピューターと人工知能による影響〕
Ⅳ 〔技術と組織に対する社会の依存関係〕
第13章 組織と社会
Ⅰ 〔組織形成〕
Ⅱ 〔組織システムと全体社会システム〕
Ⅲ 〔組織のコミュニケーション〕
Ⅳ 〔組織による包摂/排除〕
Ⅴ 〔相互依存の遮断〕
Ⅵ 〔構造的カップリング〕
Ⅶ 〔制御〕
Ⅷ 〔組織と費用〕
Ⅸ 〔組織とネットワーク〕
Ⅹ 〔文化と制度〕
第14章 自己記述
Ⅰ 〔自己記述と記憶〕
Ⅱ 〔古典的組織理論〕
Ⅲ 〔自己記述と他者記述〕
Ⅳ 〔全体社会のなかの組織とその自己記述〕
Ⅴ 〔本章の議論の諸帰結〕
第15章 合理性
Ⅰ 〔利害関心と合理性〕
Ⅱ 〔古典的な組織モデルにおける合理性〕
Ⅲ 〔因果性と因果帰属〕
Ⅳ 〔パラドックスと因果性〕
Ⅴ 〔組織の合理性と全体社会の合理性〕
Ⅵ 〔ファーストオーダーの観察かセカンドオーダーの観察か〕
結語――理論と実践
原稿についての覚書(ディルク・ベッカー)
訳者解説――組織研究者としてのニクラス・ルーマン(樋口あゆみ)
訳者あとがき(赤堀三郎)
原注
訳注
索引



