内容説明
その制度は、誰のためにつくられているのか。性的マイノリティの存在を想定せずにつくられた社会が生み出す困難と、それを変えてきた人々の実践。社会のしくみを問い直す視点を手にするための、はじめの一冊。SOGI(性的指向・性自認)などの基礎概念を知り、さまざまな社会領域を読みとく。学びを深めるための課題・読書案内つき。
目次
第1章 家族―家族からの排除と家族としての包摂(三部倫子)
第2章 教育―学校での困難(藤原直子)
第3章 職場―SOGIに関わる職場のハラスメント・差別的取扱い(神谷悠一)
第4章 スポーツ―選手たちが遭遇する困難(來田享子)
第5章 社会保障・社会福祉―排除される性的マイノリティ(〓畑芳和)
第6章 医療―ケアの現場からみた性の多様性に関わる困難(藤井ひろみ)
第7章 宗教―SOGIと対峙する宗教(宇治和貴)
第8章 社会運動―可視化と連帯(本郷正武)
第9章 政治―性的マイノリティの抱える課題に対する政治の取り組み(新ヶ江章友)
第10章 社会階層―SOGIにもとづく社会経済的不平等(平森大規)
第11章 量的調査―性的マイノリティについて知るためのひとつの方法として(釜野さおり)
第12章 質的調査―性的マイノリティ研究の日本における展開(杉浦郁子)
著者等紹介
釜野さおり[カマノサオリ]
早稲田大学社会科学総合学術院教授。Ph.D.(Sociology)。スタンフォード大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。文部省統計数理研究所助手、国立社会保障・人口問題研究所人口動向研究部室長を経て、2024年より現職
杉浦郁子[スギウライクコ]
立教大学社会学部教授。修士(社会学)。中央大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。和光大学現代人間学部教授を経て、2024年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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