出版社内容情報
園山 大祐[ソノヤマ ダイスケ]
監修
田川 千尋[タガワ チヒロ]
監修
京免 徹雄[キョウメン テツオ]
編集
小畑 理香[コバタ リカ]
編集
内容説明
教師教育が直面する課題とは何か。教師とジェンダーの関係性に特に着目しつつ、フランスの教職/教師教育に関する社会学的研究を検証し、同じ課題を抱える日本の教育施策への示唆を見い出すことを目指す。
目次
フランスの教師と教師養成の課題
第1部 教職の変遷と現在(フランスの教師と教師養成の課題―初等教育と中等教育の差異についての考察;教師集団の形態と社会心理;教職の変遷―どのような職業アイデンティティーなのか?アグレガシオンと教授能力―歴史的論争;学校教育で有益となる文化資本の伝達―教師の親たちの家庭教育実践の特徴;親の社会的地位の違いから見た中・高等教育における「教師の親効果」)
第2部 教師とジェンダー(1950年から1980年における中等教師の女性比率の問題―教育行政側の安堵と逡巡;女子校から男女共学への変遷にみる中等教育機関の管理職―女性の昇進とジェンダー格差;教師養成にみる「女子と男子」の平等教育;教師の実践はどのようにして性別間不平等を作り出すか?;教育社会学と教師―女性教師はどのように研究されてきたか?;仏日のジェンダーと教育研究からみた課題)
第3部 教師の労働環境(「校外」における教師の不可視な労働;教師の精神的消耗と挫折感;教えることのリスク―教職のクリニック;教師の離職―初等教育における教職の変化が明らかにするもの;初等教師への道―教師への転職者に対する制度的問題とそのモチベーション;教師を支える多様な専門職の役割とアイデンティティー;日仏比較からみえる教職の未来)