出版社内容情報
インターネットの情報の偏り、フェイクニュース、炎上のメカニズムを徹底分析。誰もが発信者となりうる「人類総メディア時代」必携!
フェイクニュースを誤情報と判断できず拡散しやすい人の特徴とは? ネット炎上にどう備えるべきなのか? わたしたちの生活に欠かせないソーシャルメディアの諸課題を網羅し、豊富なエビデンスと大規模調査データに基づきその実態を分析する。ソーシャルメディアの歴史から国内外の対策の最新動向まで、豊かな情報社会を築くために。
内容説明
誰もが発信者となりうる「人類総メディア時代」必携!ソーシャルメディアの実態をデータと事例で徹底分析。必須ワードから国内外の対策の最新動向までを網羅。インターネット悲観・楽観論を超えて、豊かな情報社会を築くために。
目次
第1章 社会の分断と情報の偏り
第2章 フェイクニュースと社会
第3章 日本におけるフェイクニュースの実態
第4章 ネット炎上・誹謗中傷のメカニズム
第5章 データから見るネット炎上
第6章 ソーシャルメディアの価値・影響
第7章 ソーシャルメディアの諸課題にどう対処するのか
著者等紹介
山口真一[ヤマグチシンイチ]
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。1986年生まれ。博士(経済学・慶應義塾大学)。2020年より現職。専門は計量経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
43
【フェイクニュース、ネット炎上、社会の分断などの問題に、有効な対処策はあるのか】豊富なエビデンスと豊富な調査データに基づいてソーシャルメディアの実態を分析し、諸課題への対策を考えた書。巻末に、各章の補足情報、参考文献、索引。<ソーシャルメディアとは、インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向のメディアのことを指す。/尚、本書においては、SNSを「オープンで人と人とがつながるネットワークを形成する、会員制のコミュニティウェブサービスとなっているもの」と定義する>と―― ⇒2025/02/28
南チョ
3
ソーシャルメディアの実態と、人々に与える影響などについて論じた本。エビデンスを示して語られるので、納得感がある。しかしながら、データの用い方がやや強引ではないかと思う部分もある。本書から新たな知見を得られるというよりは、なんとなく知っていたことを体系的に学ぶという読書体験となった。韓国のインターネット実名制は興味深い。あまり効果がないという研究もあるようだが、ソーシャルメディア全盛の現在、再考の余地はあるのではないか。2023/05/13
Chisaka
3
ソーシャルメディアにおけるフェイクニュース、炎上を実例、調査結果、予測値を元に考察されている。あらかた知っている内容でも、数値で見ると納得感あり。自分もフェイクニュースに騙されることがあることを踏まえないと。 それにしても炎上が0.1%にも満たない人たちから発せられている可能性には驚き2022/08/28
シエナ
2
「ネット炎上の研究」と同じ筆者。ネットの言論に偏りがあることを理解しつつ利用しないといけない。ファクトチェックは重要。良書2023/06/11
kenryo
0
嘘は嘘であると略 と言う言葉が脳裏に浮かんだ。この発言から20年以上経過しているが、ネット利用者の増加、ディープフェイクなどテクノロジーの進化により、嘘を嘘と見抜く難易度は昔より高くなっているのではないかと感じる。 経済や人の命にまで大きな影響があるので、IT、法律などでの対策が急務である。 本書はエビデンスを提示した上で論を展開しているので納得感はあった。2025/01/04
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- 和書
- そういうことなんだ。