出版社内容情報
ブックガイド形式で環境倫理学がカバーする領域、体系、基本文献から重要な専門研究書まで網羅し、基本的コンセンサスを提示する1冊。従来の環境倫理学入門書に抜け落ちていたアメニティ保全論、都市環境論、空間論を環境倫理学の基礎学として位置付け、分野の範囲と論点を提示し環境倫理学の分野全容を示す。入門者必携書。
内容説明
環境倫理学の基本文献を提示する、はじめてのブックガイド。基本書から専門書まで、環境倫理学の論点が総攬できる100冊。環境倫理学を学ぶ人のための入門書と重要文献に、身近で具体的な現場から環境倫理を考えるために必要な空間論、風土論、都市論、アメニティ論を加え、これからの環境倫理学の基本文献の全容を示す。
目次
第1部 環境倫理学の枠組みを知るための50冊(現代倫理学の射程;欧米の環境倫理;グローバルな環境倫理;ローカルな環境倫理;科学技術の倫理;公害と環境正義;自然保護から生物多様性保全へ;諸学のなかの環境倫理)
第2部 環境倫理学の枠組みを広げるための50冊(環境問題と社会科学;環境論を問いなおす;地域環境保全と市民の力;場所論と風土論;景観保全と都市環境;都市の環境倫理をめざして)
著者等紹介
吉永明弘[ヨシナガアキヒロ]
1976年生。2006年千葉大学大学院社会文化科学研究科修了。江戸川大学社会学部准教授。専門は、環境倫理学、公共哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nさん
2
環境倫理学者による環境関連の書籍ブックガイド。全100冊。見開き2ページの書籍紹介が短すぎず、長過ぎず、丁度良い。「倫理学」と「環境学」の本が程よいバランスで選ばれている。環境倫理学という学問は1970年前後に米国で誕生したが、日本への導入は1990年と約20年の開きがある。それまでの日本は公害がピークに達し、経済成長のツケが政治の場を「公害国会」に変えた。広大な国土を丸ごと保存できるような米国の自然環境思想と、狭い日本での保全(≠保存)思想とには開きがある。日本にはよりローカルな環境倫理が合うのだろう。2019/09/25
takao
1
(全100冊)2018/02/10
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- 和書
- 猫と狸と、ときどき故郷