核の誘惑―戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現

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核の誘惑―戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現

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  • サイズ A5判/ページ数 384,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326602803
  • NDC分類 539.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

戦前日本のメディアにおける核に関する言説と表象を検討し、日本人の核に対する意識をその源流から辿り直す。科学技術による日本帝国の覇権、科学技術の進歩がもたらすはずの明るい未来像=「原子力ユートピア」はどのように形成され、そして戦後「原子力の平和利用による復興」に引き継がれていったか。膨大な資料から描き出す。

内容説明

科学技術による帝国日本の覇権、科学の進歩がもたらすはずの明るく豊かな未来=「原子力ユートピア」。日本人は、核をどのように受け入れ、どんな未来を夢見て、そしてその受容と期待はどのように戦後に引き継がれたか。戦前日本のメディアにおける核に関する言説と表象を検討し、日本人の核に対する意識をその源流から辿り直す。

目次

核の誘い
1 放射能の探求と放射能文化の創生(放射能と科学者、メディア;放射能を愉しむ:大正期のラジウムブーム;帝国の原子爆弾とカタストロフィーをめぐる想像力)
2 原子核の破壊と原子力ユートピアの出現(新しい錬金術:元素変換の夢を実現する;秘匿される科学:核分裂発見から原爆研究まで;戦時下のファンタジー:決戦兵器の待望;原子爆弾の出現)
核の神話を解体する

著者等紹介

中尾麻伊香[ナカオマイカ]
2015年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻(科学史科学哲学)修了、博士(学術)。現在、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員マックス・プランク研究所ポストドクトラルフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バーニング

4
博士論文をもとにした著作、と言うことを意識せずとも非常に意欲的な一冊。科学史研究を行う中で期せずして起きた3.11とそれにまつわる様々な言説は中尾自身に迷いを与えたとあとがきに記されているが、そうした迷いの中で産みだされたのがこの大著だとするならば、現代的な意義は非常に大きい。また、中国や北、あるいはトランプのアメリカなど、まさに核の「誘惑」は常に身近にある以上、私たちの世界はまだまだ科学の歴史の途上にあるのだと本書を読む中で強く感じた。 https://medium.com/p/23ee2edf63c22018/10/03

inenoha

1
戦前・戦中の日本における,原子・原子核・放射能・放射線・放射性物質・核分裂・核エネルギー・原子爆弾に関する大衆のイメージを追った著作.テーマは戦後の原子力政策の背景を知る上できわめて重要だと言える.しかし,分析に用いる概念や、史料の基本的な解釈など,至るところに仕上げの粗い箇所が見られるのが残念.2015/09/08

Mealla0v0

0
核の言説・表象が、戦前どのようなものであったかを検討した労作。放射能がその初期から科学を超えて、オカルト・娯楽・文化といったものに浸透しながら「生命力」「光」「未来」といったイメージと結びついていたことが指摘される。他方、WWIを経たヨーロッパでは放射能は「最終兵器」として創造されるようになるが、それは世界を征服し統治する権能としてだった。戦争の季節は、その想像を期待に代えたが、ファンタジーに過ぎなかった。が、それは原発投下に結実する。その破局は、しかし原子力のイメージを変えなかった。あとがきに熱がある。2017/06/22

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