内容説明
「女性」的な「日本」を表象した川端文学に対し、「男性」的な「日本」を表象した三島文学。「日本」は三島理解の重要な概念であるが、じつは、「アメリカ」に、三島理解の重要な鍵があった!若き韓国の研究者が、隣国から見た三島由紀夫の「アメリカ」とは?
目次
序章 三島由紀夫と「アメリカ」
第1章 「花ざかりの森」における「アメリカ」―「貴族の瞳」から眺められる「アメリカ」と「アメリカ」の「日本」
第2章 『金閣寺』における「アメリカ」―占領期の「アメリカ」表象という問題
第3章 『鏡子の家』における「アメリカ」―「日本」のなかの「アメリカ」から「日本」の外の「アメリカ」へ
第4章 『美しい星』における「アメリカ」―米軍基地の「跡」としての「日本」に残された「アメリカ」
第5章 『音楽』における「アメリカ」―「精神分析」を通して変わっていく「アメリカ」と「日本」
終章 三島由紀夫の「アメリカ」から見えてくるもの―「文化」への問いかけから見えてくる「人間」の在り方
著者等紹介
南相旭[ナムサンウク]
1972年、韓国京畿道生まれ。1999年、慶煕大学日語日文学科を卒業。2005年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(比較文学比較文化)修士号取得。2011年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(比較文学比較文化)博士号取得。成均館大学比較文化研究所の先任研究員を経て、ソウル大学日本研究所に研究教授として在職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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