出版社内容情報
経済と福祉をトレードオフせず、自由も保障も考えることはできる!市民権に基づき無条件に給付される「基本所得」、その政治哲学。
市民権に基づく個人の権利として、属性や地位に関わりなく誰にでも無条件に支払われる「べーシック・インカム」。財政面・倫理面から批判が強まっている「保険と扶助」型社会保障に変わりうるこの構想を、自由至上主義、社会民主主義、フェミニズム等とクロスさせ、どこまで支持・実現可能かを描く。
関連書:スピッカー 『福祉国家の一般理論』 (小社刊)
第Ⅰ部 周辺視
第1章 基本に進め
第2章 社会保障の給付と負担
第3章 ベーシック・インカムの原理
第4章 弁護人対検察官
第Ⅱ部 誰にとっての自由か?誰にとっての保障か?
第5章 急進右派 普遍主義的質力調査
第6章 福祉集合主義 選別主義的な保険を超えて
第7章 社会主義と社会配当
第8章 フェミニズムとベーシック・インカム
第9章 エコロジズムとベーシック・インカム
参考文献
あとがき
索引
内容説明
経済と福祉をトレードオフさせず、自由と保障の両立をめざす「基本所得」構想の社会哲学。市民権に基づく個人の権利として、属性や地位に関わりなく、誰にでも無条件に支払われる「ベーシック・インカム」。財政面からも倫理面からも批判が強まっている「保険と扶助」型の社会保障に変わりうるものとして注目されるこの構想を、自由至上主義、社会民主主義、フェミニズム、エコロジズムなどの立場とクロスさせ、それはどこまで支持され実現可能なのかを丁寧に描く。
目次
第1部 周辺視(基本に進め;社会保障の給付と負担;ベーシック・インカムの原理;弁護人対検察官)
第2部 誰にとっての自由か?誰にとっての保障か?(急進右派―普遍主義的資力調査;福祉集合主義―選別主義的な保険を超えて;社会主義と社会配当;フェミニズムとベーシック・インカム;エコロジズムとベーシック・インカム)
著者等紹介
フィッツパトリック,トニー[フィッツパトリック,トニー][Fitzpatrick,Tony]
1966年生まれ。エディンバラ大学にて博士号取得。ニューカッスル大学、ルートン大学を経て、現在、ノッティンガム大学法学・社会科学部準教授
武川正吾[タケガワショウゴ]
1955年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授
菊地英明[キクチヒデアキ]
1976年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、国立社会保障・人口問題研究所研究員
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