出版社内容情報
本書では国際政治経済学の研究手法である2レベルゲーム分析によって国際貿易交渉と国内対立のモデルを構成する。まず第1部では、貿易交渉と国内対立について理論的に検討し、本書の分析枠組みを明確にする。第2部では、制度改革が貿易交渉に及ぼす影響について検討し、第3部では、一つの事例として日本のFTA/EPA交渉を検討する。
目次
第1部 貿易交渉と国内対立(貿易交渉と政府内対立―議会の拒否権;省庁官僚主導の貿易交渉―APECのEVSL交渉;官邸主導の貿易交渉―TPP交渉)
第2部 制度改革と貿易交渉(農政改革と貿易交渉―価格保障から所得補償へ;構造改革と貿易交渉―3国モデル;制裁の威嚇と貿易交渉―通商法301条)
第3部 日本のFTA/EPA交渉(産業協力と貿易交渉のリンケージ―JMEPA交渉;貿易交渉の産業間リンケージ―JTEPA交渉;国内政策と貿易交渉のリンケージ―JPEPA交渉)
著者等紹介
石黒馨[イシグロカオル]
1954年愛知県に生まれる。1985年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。神戸大学大学院経済学研究科教授。専攻は国際政治経済学、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 絶望 光文社古典新訳文庫