出版社内容情報
取り付けのメカニズムと歴史を辿り、その防止策と将来への課題を追究。また、中銀デジタル通貨に「取り付け」は起こるのか検討する。
ルネサンス期のイタリアに始まり、昭和初期の金融恐慌、バブル期の木津信組、そして1997年11月の拓銀、山一證券の連続破綻による取り付けは記憶に新しい。本書は「取り付け」はなぜ起こるのか。「取り付け」を抑制する方策はあるのか。中銀デジタル通貨に「取り付け」は起こるのか。様々な角度から「取り付け」の実際に迫る。
目次
第1章 銀行の特性
第2章 昭和金融恐慌時の取り付け
第3章 平成金融危機時の取り付け
第4章 リーマンショック時の“Dash For Cash”
第5章 取り付けの多様性
第6章 中央銀行デジタル通貨と取り付け
補論 公的資金注入の評価と問題点
著者等紹介
西畑一哉[ニシハタカズヤ]
1956年生まれ。1979年大阪大学法学部法学科卒業(同年日本銀行入行)。信用機構局(現決済機構局)、考査局(現金融機構局)、総務人事局課長、預金保険機構預金保険部次長、預金保険機構大阪業務部長(日本銀行参事)、預金保険機構参与(金融再生部、調査部担当)、2015年学校法人二松学舎常任理事。専攻分野、金融論、プルーデンス論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。