学歴格差の経済学

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学歴格差の経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 183p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326503162
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C3033

出版社内容情報

所得格差の拡大が教育格差を生む。公立校の疲弊と一部の私立校の隆盛、中央と地方の差などを多角的に分析し、有用な知見を提示する。

現在、学力低下やいじめ、不登校など教育問題が関心の的である。本書は、経済学の見地から人々がどのような教育を望み、それをいかに達成し、どのような効果を生んでいるのかを明らかにする。具体的にはどのような親が私立学校を希望するのか、文系と理系の差、自分が受けた教育をどう評価しているのか等についてデータから解明する。

[関連書] 本田由紀 『「家庭教育」の隘路』 (勁草書房刊)

はしがき

第1章 階層・学歴・収入:3期間パネルデータによる検証
 1 教育を通じた格差の世代間移転
 2 先行研究のサーベイ
 3 モデルと実証分析の手法について
 4 収入関数の推定
 5 階層の世代間移転からみる銘柄大学と収入の関係
 6 本章で示したことと今後の課題

第2章 早稲田大学と慶應大学の名門度の上昇
 1 はじめに
 2 戦前の早慶は並の学校だった
 3 戦後から1979年まで
 4 1979年以降の早慶人気の沸騰
 5 まとめ

第3章 医学部を除く理系出身者の出世・経済生活は不利
 1 はじめに
 2 理系出身者は出世しない
 3 なぜ理系の人は昇進しないのか
 4 理系の中でも医学部は別格
 5 政策はあるのか

第4章 学部選択の要因分析
 1 理工系学部を選択する人はどのような人か
 2 先行研究のサーベイ
 3 学部選択の全体的傾向
 4 大学・学部選択の要因
 5 家庭環境要因が学部選択にどのように影響するのか
 6 親の属性が本人に与える影響について
 7 本人の属性が子どもに与える影響について
 8 本章で示したことと今後の課題

第5章 誰が子どもを私立に通わせるのか
 1 子どもの学校選択を分析する2つの目的
 2 家計調査報告でみる所得階層と子どもの学校
 3 先行研究のサーベイ
 4 公立学校教育不満仮説
 5 親の属性依存仮説
 6 モデルとデータの説明
 7 誰が子どもを私立や国立の小中学校に通わせているのか
 8 学校選択制度との関係について
 9 本章から導かれる2つの政策的含意

第6章 人口の地域間移動と義務教育費国庫負担制度
 1 「聖域なき構造改革」と義務教育費国庫負担制度
 2 義務教育費国庫負担制度の変遷
 3 三位一体の改革の経済学的意味
 4 義務教育費国庫負担制度をめぐる議論
 5 義務教育費国庫負担制度の意義と効果
 6 地域間移動に関する数量分析
 7 総額裁量制について
 8 義務教育費国庫負担制度と地域間の再分配

第7章 学歴にどのような意味があるのか:本人の意識に注目して
 1 シグナリング理論と人的資本理論
 2 先行研究のサーベイ
 3 教育の有用感と学歴、職種、小学生のときの算数の好感度
 4 モデルと変数の説明
 5 どのような人が自分の学歴が仕事に有用であると感じているのか:推定結果1
 6 学歴を有用であると感じた理由と社会経済的変数の関係:推定結果2
 7 本章で示したことと今後の課題

第8章 教育は何のためにあるのか
 1 教育に対する哲学者と経済学者、社会学者の考え方
 2 人間形成としての教育
 3 働き手としての能力を高める教育

終章 教育改革に向けて

参考文献
あとがき
索引

内容説明

所得格差の拡大が教育格差を生む!公立学校の疲弊と一部の私立学校の隆盛、文系と理系の差、中央と地方の差などをデータから多角的に分析。今後の教育改革へ有用な知見を提示する。

目次

第1章 階層・学歴・収入―3期間パネルデータによる検証
第2章 早稲田大学と慶應大学の名門度の上昇
第3章 医学部を除く理系出身者の出世・経済生活は不利
第4章 学部選択の要因分析
第5章 誰が子どもを私立に通わせるのか
第6章 人口の地域間移動と義務教育費国庫負担制度
第7章 学歴にどのような意味があるのか―本人の意識に注目して
第8章 教育は何のためにあるのか
終章 教育改革に向けて

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。1973年ジョンズホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学経済学部教授を経て、同志社大学経済学部教授

松浦司[マツウラツカサ]
1977年福井県生まれ。2008年京都大学大学院経済学研究科博士課程学修認定退学。現在、京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター研究員(2009年4月より中央大学経済学部助教)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Moloko

3
統計データを用いて、教育を通じた格差の世代間移転、早慶の私学の人気の分析、医学部以外の理系出身者が昇進しない心理的要因、学部選択の要因分析、どのような人達が自分の子供を私立に行かせるかの調査と背景の実証的分析、人口の地域間移動の存在で義務教育費を国庫負担する方が自治体による教育への過小投資を回避出来るというモデルの説明、本人の意識の調査によって学歴がどのように有用であったかの調査、教育哲学と経済思想の教育分野での接合等を取り上げていて、統計やアンケート調査を用いて実証的な知見を得るのにとても良かった2017/02/20

かよむし

0
公立と私立、理系と文系、国立大と早慶を始めとする私立大… 公立学校の教育レベルの低さを感じる昨今。子供を幼年期や学童期から受験の荒波へと投じ、私立学校へと入学させねばならないと焦りを感じる。 社会人になったとき、収入や幸福度が高い人間とはどのような親から生まれ、どのような環境にいる、どのような嗜好の子供なのか。といったような事も書かれている。 意外なデータもいくつかあり、面白く感じた。 中央と地方の教育格差、所得格差=教育格差とならないよう、政府がもっと努力すべき。2017/04/15

メルセ・ひすい

0
?? もうチョイ ↑ に!  所得格差の拡大が教育格差を生む。公立学校の疲弊と一部の私立学校の隆盛、文系と理系の差、中央と地方の差などをデータから多角的に分析し、今後の教育改革へ有用な知見を提示する。2009/05/05

どっち

0
学力が低い方が投資に意味がある/大学数学受験とその後の年収相関あり/一人ひとりの個性や資質を生かすことが社会の安定に役立つことである(デュルケーム 1922)/学業意欲の格差問題、実業科を増やす、大学進学希望が多いのであれば大学の教育内容を実務的にする/メモなし/図書館本。2021/07/13

yurino

0
所得格差→教育格差→学歴格差→所得格差のループが起こる。日本は資本主義なので競争社会が当たり前であり、そもそも格差が生まれるのは当たり前のことではないかと思う。しかし、教育を受けるという最初のスタートラインから差が生まれてしまうのは理にかなっていないので教育に国がもっとお金をかけて教育格差から是正して行くべきだと感じた。資料が多く、分析が定量的であった。 2018/07/17

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