内容説明
「しろうとにもわかる刑法を」との想いでまとめられた刑法入門が、装い新たに２分冊として『刑法案内』が現代によみがえる。２巻は、責任の期待可能性から始まり、初心者が理解に苦しむ原因において自由な行為をわかりやすくまとめた後、過失や未遂、共犯など、刑法総論後半部分を収録。
目次
第１３章 期待可能性
第１４章 責任能力
第１５章 原因において自由な行為
第１６章 過失犯
第１７章 信頼の原則
第１８章 未遂・中止犯
第１９章 不能犯
第２０章 共犯
第２１章 罪数
第２２章 刑罰論
著者等紹介
藤木英雄［フジキヒデオ］
昭和７年長野県に生まれる。昭和２８年東京大学法学部卒業。東京大学教授、法学博士。昭和５２年７月逝去
板倉宏［イタクラヒロシ］
昭和９年大阪府に生まれる。昭和３１年東京大学法学部卒業。日本大学教授を経て、日本大学名誉教授、法学博士、日本刑法学会特別会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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koji
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１は藤木先生が、２はそれを引き継いで板倉先生が書きました。スタイルの違いがあり、１に比べ没頭度はやや落ちましたが、過失犯、共犯という重要概念はよく整理されて分かりやすいものでした。また罪数、刑罰に頁を割き、実務の感覚を丁寧に書き込まれていた点は類書にない特色でした。刑法総論は理屈が強すぎて嫌悪されがちですが、人の常識、価値観という移ろいやすいものが背後にあるだけに、やむを得ないものと感じます。刑法案内を読了し、社会に健全な価値観を醸成させる重要さを再認識しました。2011/05/19
