内容説明
日本とフランスの民法典の成立に遡って、近代法とは何かという問いを読み解く試み。フランス革命を起点に、旧来の世界を一変させた法典という装置の構造に迫る。
目次
第1編 日本における近代法の受容(法典という近代―権力・構造・言語;『仏訳日本民法典(前三編)』―パリの“同窓会”
法典の“形式”をめぐる
諸問題―旧民法と明治民法
ボワソナード『プロジェ新版』
富井政章『契約法講義 全』
装置としての法典と法学―梅謙二郎という神話
法典調査規程と民法典の編纂―透明性の高い立法プロセス)
第2編 フランスにおける近代法の誕生(ポティエの法律学;フランス革命と近代法観念の誕生―革命期における民事立法論と自然法;言語と法―フランス革命と近代法の誕生;民法典という世界―続・フランス革命と近代法の誕生;フランス民法典について)
第3編 フランスにおける契約自由の原則の誕生―婚姻と離婚も踏まえて(婚姻;契約;結語)
著者等紹介
金山直樹[カナヤマナオキ]
現在、慶應義塾大学法科大学院教授。エコール・ノルマル・スペリウール、パリ第2大学の客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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