出版社内容情報
突然の辞令で東都中央銀行から債権回収部門会社に出向となった絵理華。「本社からの出向だろうと関係ない。覚悟しろ」容赦ない督促と美しい容姿から『氷の債権回収人』と畏怖される月島のスパルタ指導が始まって!?
内容説明
突然の辞令で債権回収部門の子会社に出向を命じられた絵理華。上司はキャリアのためなんて言っているけれど、非常に怪しい。さらに異動初日に目にしたのは、怒鳴り散らす客と、それを冷酷な言葉で追い詰める男の姿―。え?この男が私の教育係!?「おまえが本社からの出向者だろうと容赦しない。覚悟しておけ」厳しい督促と美しい容姿から『氷の債権回収人』と畏怖される月島のやり方に、客に寄り添いたい絵理華は納得がいかず…?お金のトラブルにドラマあり!恋と人情のお仕事奮闘記。
著者等紹介
古木和真[フルキカズマ]
埼玉県生まれの会社員。第4回富士見ラノベ文芸大賞の審査員特別賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
18
銀行本体から債権回収の子会社へ出向を命じられた話から始まる物語。債権回収とか想像だけできつそうです。序盤の厳しい回収を見せられ心折れそうになっても、徐々に前向きに活動を初め、疲れていた上司の心も変えていっているのが良い感じでした。上司との関係も気になりますし、お仕事小説としても続きが読みたいなと。2019/10/22
よっしー
16
えぇっと…これはお仕事小説なのか、恋愛未満の二人の小説なのか。冷徹な上司と情に弱い部下。完璧タイプとドジっ娘。対称的な二人なので、やり取りを見ていると楽しいのですか、どっち付かずなラストでそこがモヤモヤでした。とりあえず、ローンや融資に関しては、真面目に考えようと思った読後です。2021/02/25
Mayrin
7
債権回収というテーマに興味があったのですが、深くかかれておらず期待外れでした。イケメンの冷血な上司と部下、少しずつわかりあうというよくあるお話。2019/11/10
青いトリ
3
「百三十年の時を超えて」の話が良かったです!これからどうなっていくのか、鴇田屋さんの方が気になります!2020/03/07
てんてつ
1
絵里華が出向期間が終了したとき銀行に戻ることを選べばお仕事小説として良作。月島の側に居たくて残留すれば駄作。相手に寄り添おうとする絵里香とどんな手法であろうと債権回収に徹する月島、どちらも仕事人として未熟だがお互いの考え方を取り入れて自分のスキルアップに繋げ成長できればこの出向の意味がある。そして銀行に戻った絵里華は利用者の状況を把握し手返済可能な貸し付けをし銀行は顧客満足度を向上、月島は可能性のある所には再建方法を提示しきっちり債権を回収するやり手となり東クレを「企業再生会社」と呼ばれるまで成長させる。2020/09/11