出版社内容情報
個人と社会と国家の関係をめぐる思考を通じて「法とは何か」を多角的に問い直す。法哲学の中核的課題への複数の登攀路を探る企て。
「法の支配」から「遵法責務」へ──。「法の正当化」や「個人・社会と法との関係」に関心をもちながら、遵法責務論をかたちづくろうとする。法の一般理論である法概念論との高い類縁性という特徴のもと、学位論文「法の支配を支えるもの」を中心に、著者自身の研究歴前期に書かれた論考群を1冊にまとめる。
内容説明
「法の支配」から「遵法責務」へ―。個人と社会と国家の関係をめぐる思考を通じて「法とは何か」を多角的に問い直す。法哲学の中核的課題への複数の登攀路を探る企て。
目次
第1部 法の支配(法の支配を支えるもの;グローバル化は法概念の改訂を求めているか?)
第2部 遵法責務(制度のなかで生きるとはどのような経験か―公共的正当化論の再考に向けて;遵法責務論への道;遵法責務論再考;統治者だけの国家とアイロニーのない遵法責務論―(書評)横濱竜也『遵法責務論』(弘文堂、二〇一六年))
著者等紹介
那須耕介[ナスコウスケ]
1967年生。京都大学法学部卒業、2001年京都大学大学院博士課程修了。博士(法学)。摂南大学准教授を経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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