出版社内容情報
刑法総論の基本的な問題21問((1)),各論・29問((2))をとりあげ,相対立する見解を論争という形式で検討し,刑法理論の基本的な考え方の相違を浮彫りにする。
【目 次】
はしがき
序
第1章 人格的法益に対する罪
<序説>
1 ひき逃げの罪責
2 業務上過失致死傷罪における業務の意義
3 凶器準備集合罪の本質
4 逮捕監禁、略取誘拐における被害者の行動意思・行動能力
5 強制わいせつ罪における主観的要件
6 住居侵入罪の保護法益
7 名誉毀損罪と侮辱罪の関係
8 名誉毀損罪における事実の証明
9 業務妨害罪における「業務」の意義
第2章 財産的法益に対する罪
<序説>
10 窃盗罪の保護法益
11 権利行使と財産犯
12 不法原因給付と財産犯
13 不動産の二重売買・二重抵当と横領・背任
14 詐欺罪の諸形態
15 準強盗の問題点
16 刑法における「損壊」の概念
17 盗品等に関する罪の本質
18 親族間における財産犯
第3章 社会・国家的法益に対する罪
<序説>
19 放火罪における「焼損」の概念
20 往来危機罪の結果的加重犯
21 コピーによる公文書偽造
22 虚偽公文書作成罪の間接正犯
23 代理・代表資格の冒用と文書偽造罪の成否
24 わいせつ文書頒布等の罪の問題性
25 常習賭博罪の問題点
26 公務執行妨害罪における「職務行為の適法性」
27 犯人による犯人蔵匿・証拠隠滅・偽証の教唆
28 偽証罪における「虚偽の陳述」
29 公務員の転職と賄賂罪
事項索引
内容説明
現代刑法の争点を論争形式で解説。刑法一部改正にともなう表記の改訂とともに最新の学説、判例を取り入れ、さらにわかりやすく問題を議論・解説する。
目次
第1章 人格的法益に対する罪(ひき逃げの罪責;業務上過失致死傷罪における業務の意義;凶器準備集合罪の本質 ほか)
第2章 財産的法益に対する罪(窃盗罪の保護法益;権利行使と財産犯;不法原因給付と財産犯 ほか)
第3章 社会・国家的法益に対する罪(放火罪における「焼損」の概念;往来危険罪の結果的加重犯;コピーによる公文書偽造 ほか)
-
- 和書
- 宇田川心中 中公文庫