出版社内容情報
王政の伝統的政治社会秩序と対インド関係が主要与件となっているネパールの歴史とその現状を分析した。主要な条約・協定等及び年表を付して,研究への確かな道標とした。
【目次】
第一部 ネパールと東インド会社・英領インド
第1章 並立発展の時代
1 古代の交流
2 ゴルカ王国と土候国
3 ネパールの統一
4 東インド会社の出現
5 ネパール・チベット戦争と東インド会社
6 1801年条約
7 ネパール・東インド会社戦争
第2章 東インド会社の優位確立
1 ネパールの消極的抵抗
2 積極的協力への転換
第3章 英領インドとの共存
1 英国の対インド・ネパール政策の転換
第4章 ネパール・英印新関係(反民主同盟)
1 国際環境の変化
2 第一次世界大戦と新情勢
3 第二次世界大戦とラナ体制の動揺
4 経済・貿易関係
第二部 ネパールとインド
第1章 インドの直接指導・援助
1 舞台の主役たち
2 1950年平和友好条約と通商貿易条約
3 王政維新
4 新政府の混乱と王権の強化
5 対インド依存の深化
6 中国の登場
7 経済・貿易関係
第2章 中印対立の激化とネパール援助競争
1 マヘンドラの親政志向
2 中国の援助攻勢
3 インドの援助競争
4 総選挙とB・Pコイララ内閣
5 ヒマラヤ地方情勢の緊迫とネパール
第3章 国王クーデタとネパール・インド対立
1 国王クーデタ
2 インドの反応と相互非難の応酬
3 中国への接近
第4章 両国関係修復(現実覚醒)
1 中印衝突とネ・印和解
2 ネパール・インド間の政治的案件処理
3 第三国との関係
4 ネパール内政の変化とパンチャヤット制
5 ネパール・インド経済・貿易関係
6 1971年貿易・通過条約
第5章 現状および結語
1 政治環境
2 経済開発
3 対インド貿易
4 1978年貿易条約、通過条約、不法貿易取締り協力に関する協定
5 主要懸案
6 結語
附録
主要条約、協定等(骨子)
主要関連事項年表
主要参考文献