出版社内容情報
政府間が原則の日本の援助は,タイ民衆にとって何か。毎日特派員として在タイ3年余,スラムや農村に入り,カナダ,西独の民衆レベルの援助の実際を見て,日本の転機を訴える。
【目次】
序 章
Ⅰ章 古都の変貌
1 「トンパン」を求めて
2 「愛を織る」機音が消えて
Ⅱ章 崩壊する村落共同体
3 ”草の根”農村開発
4 貧困と不毛の地「イサン」
5 出稼ぎと「サウジ奥さん」
Ⅲ章 「もう一つの発展」
6 官僚主義への反省
7 「ふるさと」への遡行
8 「民際交流」
9 花開く「ラン哲学」
10 スラムと共に
Ⅳ章 クーデターとゲリラ
11 逆賊
12 「巣に帰る」
Ⅴ章 主役ぬきの「民主化」論争
13 軍部と資本家政党の対決
Ⅵ章 ”共犯者”としての日本
14 「心外な」対日批判
15 政府間協力の限界
あとがき
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