内容説明
中国の政治制度や自由主義について思索を重ね、多くの政論を執筆した章士〓(しょう)(1881~1973年)と張東〓(そん)(1886~1973年)。この二人の政論家を通じ、中華民国時期の政治思想を読み解く。
目次
政論家、章士〓(しょう)と張東〓(そん)
第1部 章士〓(しょう)の政治思想(イギリス型政治の希求―『民立報』における章士〓(しょう)の政治制度構想
「好同悪異」に抗する―『甲寅雑誌』における章士〓(しょう)の政治思想
議会政治への失望から職能代表制への希望へ―『聯業救国論』から見る章士〓(しょう)の転換)
第2部 張東〓(そん)の政治思想(政論家、張東〓(そん)の始動
社会主義とどう向き合うのか―中国社会主義論戦と張東〓(そん)
民主と独裁をめぐる論争における張東〓(そん)の論理
政治を見つめる士―戦後中国における張東〓(そん)の政治思想)
政論家の矜時
補論 高一涵の思想形成―五四前後を中心に
著者等紹介
森川裕貫[モリカワヒロキ]
1979年、福井県生まれ。日本学術振興会特別研究員PD。2012年、東京大学大学院人文社会研究科博士課程単位取得退学。東京大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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